ep241 ページ44
痛いなぁ〜……
と、頭をさすりながら裁判の様子を見守る。
てかさ、ここまでかなりの尺使ってるけど、斎藤隊長が外国人かどうかは彼が無罪か有罪かという本題とは何ら関係ないからね?
そこんとこ大丈夫ですかみなさーーん??
……ほんと、なにやってんだか。
だがいよいよ、万事屋もその事実に気づいたらしく、通称『柱さん』の正体を暴かんと、ビシッと言い放つ。
「その男は真選組をDestroyするために潜入した桂小太郎なのデス」
しかし……
「終兄さん……
何ということだろうか。まさかの漢字の読み間違いで済まされた。
……うん、やっぱり外国人って設定はよろしくなかった気がするな!
たがまぁ、このままでは斎藤隊長の無実奪還は難しいので……仕方ない。そろそろ奥の手を使うか。
「銀時、例のブツ使っていいよ」
と私は銀時にインカムで許可を出した。
『いいのかよ?アレを使うのはハイリスクハイリターンだから最終手段だって……』
「もうこの際、綺麗事は言ってられない。頼んだよ銀時」
こうして我々は最終手段――斎藤隊長の内偵日記帳を使うことを決めたのだった。
「ではワタシが内偵として活動していた証拠をお聞かせしまショウ」
そう言って斎藤隊長はゆっくりと内偵日記帳を開くと、そのページを読み上げ始めた。
「例えば◯月◯日。夜半に厨房で物音がするので見に行ってみたZ。最近冷蔵庫の品物が紛失する事件が相次いでいる。粛清対象だZ」
緊張感が漂う中、彼は貯めに貯めまくった後こう言った。
「…………何も見なかったZ」
「何を見たんだァァァァアアア!!!」
思わず立ち上がって叫ぶ局長。
一方の副長は何故かダラダラと汗を流している。
面白そうなのでちょっと乗っかってみよう。
「あぁ!それ深夜、禁断症状を抑えられなくなってマヨ直吸引してる副ちょ――」
その瞬間、私の肩をガシリと掴んで
「橘!例の新作抹茶パフェ奢ってやるから……!な!?」
と声を震わせながら必死の形相で遮った副長。
そうか、新作抹茶パフェか……それは仕方ない。
私は大人しく買収された。
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壊(プロフ) - ギラッフェさん» 了解しました! (11月27日 20時) (レス) id: 701fbdee56 (このIDを非表示/違反報告)
ギラッフェ(プロフ) - 壊さん» ご指摘ありがとうございます。確かにおっしゃる通りですね!その他誤字脱字含め見逃し多々あると思いますがふわ〜っと解釈しといていただけると助かります笑 (11月27日 20時) (レス) id: 245a809416 (このIDを非表示/違反報告)
壊(プロフ) - ep241の「今度の新作抹茶パフェ明日奢ってやるから」なんですが、明日に奢るのなら「今日」「昨日」「この前」の方が文章的に分かりやすい思います。 (11月27日 19時) (レス) @page45 id: 701fbdee56 (このIDを非表示/違反報告)
ギラッフェ(プロフ) - Rさん» コメントありがとうございます。シリーズ開始から読んでくださってるんですね!すごく嬉しいです!いよいよ将軍暗殺篇を迎えて私自身、感慨深いです。これからも末長くよろしくお願いします。 (2020年8月27日 22時) (レス) id: c665168944 (このIDを非表示/違反報告)
R - はじめまして。こちらのシリーズが始まった頃から読ませていただいてます。大好きな将軍暗殺篇に入っていたので、思わずコメントさせていただきました。沢山の小説がありますが、一番と言っていいほどこちらのシリーズが大好きです。これからも楽しみにしています。 (2020年8月27日 19時) (レス) id: f5157b02c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ギラッフェ | 作成日時:2020年5月14日 14時