【銀魂】前職：攘夷四天王専属参謀 参

ep136 ページ39

江戸城内に潜入捜査……？
しかも手始めって何だ？おかしいだろ。


普通さ、こういう時っていわゆるスライムみたいな弱小キャラ倒して、段階を踏んで、経験値稼いで、そんでもってラスボスとか倒しに行くはずだよね。


いや、なに？江戸城って？
いきなり強制ラスボスコース？

いやいやいや、ないから。ありえないから。そんなコースあってたまるか。



「……頭痛くなってきた」

「まあ、んな難しい捜査でもねぇ〜。たぬきが尻尾出したら引っ掴んでやりゃいいだけだぁ」


“だけ”ってなに？ならアンタがやれよ！！



「長官……私、やっと昨日テツの件の後処理終えたばっかなんです」

「おう」

「しばらくゆっくりしたいなぁ〜とか思ってたんですよ」

「おう、だから江戸城で優雅にゆっくりしろぉ」


そう言ってグッと親指を立てるサングラスのオッサン。


「すみません。せめて意思疎通の努力を見せて下さい」



と言いつつも一度受けてしまった仕事をポイするわけにもいかない。


「……何日くらい有休とっておけばいいですか？」


仕方なくそう尋ねればニヤリと笑う長官。はいはい、どーせ私が折れること分かってたんでしょ。はいはい。


「ざっと1週間取っといてくれぇ」


……長いな。


「勿論、今回も真選組の彼等には内密に動くんですよね？」

「あぁ、精々バレねぇように有休取って来い」



案外それが一番大変なんだよ……。
こういう時に限って勘の鋭い人間が数名ばかりいる。



「はぁ……分かりました、善処します。詳細は私のパソコンの方に送っといて下さい」


そう言って私は車を降り、「では」と言って屯所への帰路についた。




　

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