【銀魂】前職：攘夷四天王専属参謀 参

ep100 ページ3

「必ずや格別な夜をお約束いたしますよ」


お妙ちゃんのそんな台詞と共に高天原の扉は開かれた。

まばゆいその先には薔薇を携えた副長と沖田君。


「ようこそ」

「新・高天原へ」


「今夜は朝まで帰さないよ、子猫ちゃん達」

「HOTでCOOLなパーリィの始まりだ」


そう言って背中合わせになった2人は誰しも頰を染めるような甘い台詞を囁く。



「レッツパーリィ！！！」

「「うぉっしゃぁぁぁあ！！！」」


そして副長の掛け声と共に雄叫びをあげる面々だったが……


「じゃねぇだろぉぉぉ！！！」

副長のバズーカによって一蹴された。



「なんで俺達までレッツパーリィしなくちゃなんねぇんだよ！！」


放っておくとそのままバズーカで店ごとぶっ潰しそうな副長をなだめつつ、店内へと戻る私達。


「やはりお似合いですね。私の目に狂いは無かった」


大満足の狂死郎さんの背後で

「そうですよ、恥ずかしがることないですって。すごく似合ってますよ、副長」


心底楽しむ私。


「橘テメー他人事だと思ってエンジョイしてんじゃねぇぞ！！」

今にも噛み付いてきそうな副長を局長命令という名のもとにレッツパーリィさせようとする局長。

そこへ……



「まぁまぁ、落ち着いて。お前も一杯飲めよ……TOSHI」


さっそく両手に女の子を抱え込んで騙くらかしている沖田君が言う。


「TOSHI……じゃねぇよ！！」


と副長が突っ込む最中も掌で客を転がしまくる沖田君。

…………天職こっちなんじゃね？
絶対、あの子警察なんかやってないでホストやった方がいいよ。



なんて思っていると


「取り敢えず、マダムが来たらここを貸し切りにして接待します。総力戦です」


狂死郎さんが軌道修正をし始めた。

そうそう、忘れちゃいけない。私達はあくまでマダムに満足して帰って貰うためにホストごっこをしているのだから。

決してホストごっこしてる面々が面白いから傍観していようなんて腹の底にも思ってない……。


…………うん。





しかしそこにお妙ちゃんの声。


「あの……ごめんなさい。私、盛り上げた方がいいと思って色々声かけちゃったんですけど」



ん？
声かけちゃったとは……？

誰に……？




皆が首を傾げたその時、私の背後で扉が開いた。


「「いやぁぁん、久しぶりぃ〜狂死郎様ぁぁ〜」」




現れたかまっ娘倶楽部。



　



私達は絶句した。




　

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