【銀魂】前職：攘夷四天王専属参謀前日譚 (ページ2)

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【攘夷戦争時代】

松下村塾や銀時達との交流の中ですくすく育ち、立派なじゃじゃ馬姫に育った。成長過程で感情・表情豊かになり、攘夷四天王メンツ以外ともきちんと対人関係を築けるようになる。

今まで断固として結ばなかった髪を「長くなったから」と一つに結い上げるようになったのはこの頃。戦場で咄嗟の時に邪魔になったり視界不良になるのが嫌だかららしい。

「嫌なら切ればいいではないか」

「えぇ〜それヅラが言う？……まぁいいんだよこれで」

(本当は松陽を取り戻すための願掛けで伸ばしていたとかなんだとか)

銀時達が攘夷戦争に参加するとなった時、「じゃあ私は参謀だ」とごく自然に名乗りをあげた。
当時の圧倒的過保護枠——高杉はあまり良い顔をしなかったが、自分の知らないところで危ないことされるよりはマシかと思って仕方なく折れた。

参謀が前線に出ることはあまりないが、備えあれば憂いなし＆機能性重視で銀時達と同様、陣羽織と額当てをつけて帯刀。いつでも戦闘態勢に入れる有能な参謀はここから始まった。

陣営に新しく加わる人間はまず「参謀……え、女！？」と動揺する羽目になるが、
そもそも個性派クセ強な攘夷四天王がなんとか一つに纏まっているのは参謀のおかげだと、数日いれば嫌でも理解することになる。

それこそA無しで色街に行くような日には彼等の喧嘩に巻き込まれて、他の人は羽を伸ばすどころじゃなくなるのがオチ。

ゆえに橘参謀＝生命線の認識が全員の中に刷り込まれている。

段々と戦争の激化が進み身内の犠牲も避けられなくなってくるが、残された者達はその中でも一人一人の命に愚直に向き合う参謀の姿を知ることになる。

ある日、攘夷陣営の1人が

「橘参謀のために絶対死ねないなと思って戦います」

と意気込みを語った時は

「そうじゃなくたって死なないで」

と答えて、それが密かにリアコ伝説扱いされていたらしい。なお本人はそれを聞いて爆笑していた。

参謀としての初仕事が攘夷戦争というトンデモプレッシャーな状況下だが、その才を遺憾なく発揮。
しかしもちろん参謀としてはヒヨコなので、今と比べると比較的作戦が手堅くて安全志向だったり、思い切りが悪かったりする。

(だがそれはあくまで今と比較したらの話で、この時から十分すぎるほどの突飛作戦メーカーであることに変わりはない。※ここ重要)

参謀としてはまだ二流だったなぁと後から振り返って今の作戦立案の糧にしてくれてたらいいな。

　