【銀魂】前職：攘夷四天王専属参謀 玖

ep406 ページ9

「報告ありがとう。ほんといいタイミングで帰還してくれた」

《後は口喧嘩の出来次第だって伝えとけ。交渉成立したとこで地球はとっくに火だるまなんてネタにもなんねぇからな》

「おーけー、あっちにはそう伝えておく。じゃあまた」


そう言って銀時との通信を切る。

解放軍の蛮行が激化していたところにちょうど地球帰還を果たした万事屋の面々。江戸は解放軍を追い出して束の間の平穏を取り戻したらしい。

後は解放軍が大軍引き連れて江戸に戻ってくる前に将軍様が交渉を成立させてくれればいいわけだが……


「あいつら敵の本拠地で悠々自適ライフ満喫してるからなぁ」

と思わず漏れるぼやき。


一体誰が、交渉のテーブルに着いた矢先にトイレ借りてジャージ借りて併設のレンタルショップで映画鑑賞し始めるっていうんだ……。
いや、あの3人なんだけどね？見事にエンジョイしてくれてやがるんですがね？

あぁそう言えばあの3人全員ボケだ。人選ミスだったか、それとも将軍様に下痢止め差し入れとくべきだったか？




しかしさすがにそろそろ再交渉している頃だろうと踏んで、彼等のインカムと通信を繋いだ。


その時、通りがかりの武市さんに「交渉の進展はどうですか？」と訊かれる。

「今連絡を取ろうと思っていたところです。武市さんも聞きます？」


状況を共有しておくに越したことはないと、そう言ってスピーカーモードにしたのが良くなかったのかもしれない。


次の瞬間、インカムから聞こえたのは——



《真の自由とは……！好きな時に厠に行けること！！》

《好きな時に出せ》

《替えのパンパースは用意してある》





…………。


言わずもがな鬼兵隊の中央管理室は静寂に包まれた。



　
　

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