44話 ページ46
Aは、魔力に呑まれ魔獣になった。完全に取り込む迄には、時間がかかる。…何処かに居るはずだ
「A、ｯ」
〖…〗
狂気で満ちた瞳が私を睨んだ
首から地面へと伸びる鎖は、ギチギチと音を立てて今にもちぎれそうだ
〖ｯ �̳̪̞̬̠̺͚̊͌́ͣ̀�̵̙͉̠͎̣̈́͂̋ͅ�̡̼̩̙͕̰̞̲ͧ͂̐̆�͎͙̞̫͙͓ͩͨ͑͟�̩̩̳̓̋͞�̨̣̜̘͔͇͎̳͎͐ͧ̓ͬ�ͦ̋҉̝̺̣̠�̶̳͙͕̱̗̮̎̄̈�̡̙̝̲͋͑̑͌！！！〗
「ｸｯ、…何だこの音ｯ！」
キ───ンっと脳までも揺れる感覚
その音波に耐えていると、今度は膨大な魔力を放とうと力を貯めている
「ｯAﾞﾞ！！」
．
．
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
チャーリーside
「パパｯ…！！」
正面からAの攻撃を受けてしまったパパ
威力の凄まじさが、爆風でどれ程のものかを感じさせる
「HAHAッ、全く…歳はとりたくないねぇ」
「ｯ良かった…、！無事だったのね」
心からほっとした。あのパパを一撃で傷だらけにしたA
嫌でも焦ってしまう
「…パパ？」
「すまないチャーリー、私と一緒に行ってくれないかい？きっと君の声は届くはずだ。…Aを迎えに行こう」
優しく差し出されたパパの手を、ギュッと握った
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暗い…、寒い……
『……ﾏ、ﾏ』
「A迎えに来たよ、さぁ帰ろう…」
ふわふわと誰かが暗闇を降りてきた
…優しく抱き締められる
暖かい…
ああ、今日は良い夢だ
だってママに会えるなんて思っても無かったから
あのね、ママ。この力は僕には制御出来なかった
僕たちの夢を、叶えられると思ってたけど無理だった
また考え直さなきゃ
『＿＿＿また、頑張るよ…ぼく』
．
．
「＿＿＿頑張らなくていい。…一緒に少しずつ探して行こう」
嗚呼、やっぱり
今日は本当に良い夢だ
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＿＿＿＿＿＿＿
『…いい…、匂い。……何？、』
「Aｯｯ！！！ああ、良かった…！本当にｯ」
『父…さん』
僕に抱きついては、わんわんと泣き喚く父さん
これが父とは思いたくないけど、仕方ない僕の父さん
「A…ｯ、」
続いてチャーリーが涙いっぱいに抱き締めてくるし…
『はは、何だよ…。苦しいよ』
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作者名：夛湖 (たこ) | 作成日時：2024年2月20日 2時
