地獄のプリンスは今日も死にたがり (ページ43)

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41話ページ43

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『コレを呑み込めば…地獄の皆を救ってあげられるの？』

妖しく黒光する玉、。それからは、小さな鼓動が聴こえる
サイズは大きくも無く、小さくも無い

だけど何処か禍々しい

『凄い、チャーリーの夢を叶えてあげられるかもしれない！
……本当に良いの？コレを呑み込んで』

『純白の羽根を持ってる僕なら、大丈夫…って？
そ、うなのかな…でも少し怖いかも』

手の平にその玉を乗せた。コレは"生きてる"すぐに分かった
でも、コレを呑めば皆を救える。しあわせへ導いてあげられる

両手で、その玉を喉へ押し込んだ＿＿＿＿＿ｺﾞｸｯ、

それからだ、僕の身体と心が可笑しくなり始めたのは

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チャーリーside

「A…、？」

部屋に入ると普段のAからは、想像も出来ない程に部屋が荒れている

ソファは引き裂かれ、本棚もぐしゃぐしゃ
お気に入りだった筈のティーカップも割れている

「一体、どうしたの…？ほ、ほらお姉ちゃんに聞かせて？」

『…ごめんチャーリー。、僕、、可笑しいみたいだ』

「可笑しくなんかないわ…、ほら顔を上げてA」

顎に手を添え、Aの顔を見るとクマも酷く憔悴している
そんな姿に我慢できなくなって、強く抱き締めた

『ｯ！離れて…ｯ！！』

「きゃｯ…、A」

『語りかけてくるんだコイツがｯ！僕に囁いてくるｯ
ぁは、は…本当に可笑しくなって来たんだ…』

どうしよぉｯ…、と手で顔を覆い蹲るA
大丈夫と安心させてやりたいのに、膝が震えて動けない

『チャーリー

たすけｯ

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「臨時速報666NEWSです
あのチャーリー・モーニングスターが設営するホテルから、何やら恐ろしい化け物が出現しました！

あんなの見た事無いわよねぇ、トム！」

「見るからに良くないモノだと解るね。襲われれば一溜りもない、今すぐ逃げないと！」

「その時が来たら貴方が身代わりに、死んでちょうだいねトム
以上、臨時速報666NEWSでした」

「ｯ…A」

黒い魔力に呑み込まれたA
その瞬間、大きな揺れと共に現れた"Aであった"筈の獣

目にいっぱい涙を溜めて、助けを求める弟
私が助けなきゃ…助けてあげなきゃ

「チャーリー大丈夫か！？怪我はｯ！？」

獣が現れた事で倒壊した瓦礫を掻き分けて、パパや皆が駆けつけて来る

「私…行かなきゃ」