19話 ページ20
チャーリーside
「(はぁ…。私って本当ダメね、何やってるのかしら)」
会議が終わった後、直ぐに引き篭ってしまった
皆、私を信じてくれていたのに私は、それに応えられなかった
それどころか、もっと悪い方向へと進んでしまった
いつも慰めてくれるバギーの秘密も知ってしまい、不信感を持つようになってしまったし…
泣いたってどうにもならない事は分かってる。でも、他にどうすれば良いのよ
「これは、チャーリー！完全にズタボロですね」
この特徴的な声で分かる、アラスター。でも今は会いたくない、誰にも会いたくない
彼が慰めてくれるなんて有り得ないし
「もう！あっちへ行ってよアラスター…！」
「それが天国へ喧嘩を売って、大好きな皆を破滅に追いやった人の態度ですか？」
やっぱりそうよね、貴方が慰めてくれるなんて事は絶対に無い
貴方に言われなくたって、十分分かってる。それに今、サディスティックな冗談は聞きたくない
「今度はどんなプランを経ててるのか、聞きたくて堪らない連中が待ってますよ」
「無理よ。あんなにガッカリさせてしまったのに、どんな顔で会えばいいのよ」
そうよ、こんなの上級悪魔と同じよ。いや、それよりもっと悪い。彼等は嘘の希望なんて与えないもの
「真逆、貴方が自己嫌悪に浸るとは思いませんでしたよ」
「貴方は、私達が頑張ってる間、笑って見てただけじゃない…！ムカつくわね！」
どうして、人の不幸をそこまで喜べるのか。気が知れない
「笑顔は便利な道具なんです。この先何があっても、笑顔があればコントロールできる」
「私には、出来ない…。信用していた相手にもずっと嘘つかれていたし、天国は耳を貸さない…！
そもそも、私はホテルの効果を証明できない…！
無敵のエクソシスト軍はすぐ来てしまうのに、私は何にも出来ない。何にもよ…！！」
本当、自分の無力さに嫌になる…。パパが言っていた事がようやく分かった
挙句の果てに、弟にも助けられて…逆に今度は、私が引き篭ってしまったし。どうしたらいいの
「いいえ？あの天使達は、意外と不滅ではないんです。ですから、貴方とお仲間にはチャンスがあるかもってことです」
「！、どんな…！私何でもする…！」
「何でもですか？それでは、取引をしましょう」
…そうよね、腐っても彼は悪魔。そう簡単にはいかない。数ヶ月共に過ごして事もあり、油断していた
「何、私が望む時に無害な頼みを聞いて欲しいんですよ」
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作者名：夛湖 (たこ) | 作成日時：2024年2月20日 2時
