地獄のプリンスは今日も死にたがり (ページ19)

今日:23 hit、昨日:62 hit、合計:28,405 hit

18話ページ19

チャーリーside

エミリーに案内されて動物園を楽しんだ後に始まった、重大会議。緊張するけど、何としてでも絶対に説得してみせる

そう意気込んだ瞬間だ

「嘘でしょ…！やだ、またあの人いる…」

前回の会議で散々言われ、こちらの話をちっとも聞こうとしてくれなかったアダム

一気に気持ちが萎える

それでも隣にはバギーもいるし、Aも居る。大丈夫よ

そして始まった会議。話し合いをするも、辞書の引用は控えろだとか、何を言うも異議ありと難癖をつけてくる

「う〜！Aも何か言って！このままじゃ押されちゃう」

『ぇ、僕…？！、あ〜そうだなぁ…。じゃあ、天国にお詳しいようだし、天国へ行ける規準でも聞こうか』

「そうよｯ！天国へ行ける規準は何ですか！？」

「ア〜…う〜ん、ちょっと時間をくれ」

流石、A。アダムの流れを止められた
この調子でホテルでの皆の成果の話が出来れば…！

「ﾁｯ、このイカレポンチめ！余計な事を言いやがって！また腹痛責めにするぞ！」

「腹痛って？」

『…何でもない』

その後も何とか、上手く私達のペースを崩されず話進められた。エンジェルの行いはアダムの記した規準にも、しっかり基づいてる

いいわよ、この調子なら…！きっと

エミリーも私達側の意見を聞いてくれている。これはイケる！
エミリーの歌に合わせて、私の想いもセラ達に伝える

エクスターミネーションの実情にも気づいてもらえた。上級天使達も話し合ってくれてる。あと少し…！

「ねぇ、もう行こう…ｯ！チャーリー」

「あと少しで、変えられそうな気がするの！」

「調子に乗るなよ、裏切り者はここにも居るかも♪」

アダムが横を通り言い過ぎていく、その言葉にバギーが顔色を変えた

・

「お前も元は天使だろ」

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

Aside

『…チャーリー、しっかり！』

バギーが天使だったと聞いて、座り込んでしまったチャーリー

恋人が地獄の住民を狩っていた事、結局エクスターミネーションは食い止められなかった事に相当ショックだったんだ

やっぱり、ここは嫌いだ

嫌なことばかりだ。、
そう思ってしまう僕はやはり、悪魔寄りなのかもしれない

そして地獄へ強制送還された
ホテルへ着くなり、自室に籠り始めたチャーリー

『(これは長くなるぞ…)』

姉が凹むなんて事は滅多にない。その為、元に戻るまで時間を要する

『父さんに、何て報告すればいいんだよ…』

不安定だ、…姉も僕も