柒拾 ページ30
「ちょっと天元様、彼は今日から初めて鍛錬をするのでしょう?手加減しつつ…」
「いいや!コイツは中々に物覚えが良さそうだし頭もよく回る。よってお前を俺の継子にさせるために、今日一日で音の呼吸を使えるまでに…」
「天元様。それは無理です。」
「だが雛鶴、お前だってコイツ継子に来たら嬉しいだろ?」
雛鶴、と呼ばれた奥さんは、「それとこれとは話が違いますよ」とため息をついた。
「ごめんね、悪い人じゃないんだけど、凄く熱意のあるお人なの。もしこの方が無茶を仰ったら私に言ってね」
雛鶴さんはそう言うと、宇髄さんに1度礼をしてから部屋から出ていってしまった。
「綺麗な奥さんですね、」
「そうだろう?あと2人、嫁がいるんだが…その2人も、雛鶴も派手に強くて綺麗ないい嫁だ」
「3人もいらっしゃるんですね…」
善逸が目の敵にするわけだ、とまた変なとこ納得してしまった。
「さて、早速始めるが…まずは基礎体力からだな」
「基礎体力?」
宇髄さんに連れられて、裏の山に来た。
走り込みとかか…?
「さて今は…7時半か。いいか、とりあえず今からは基礎体力を付けるための訓練をする」
宇髄さんはそう言って目の前の大きな山を指さした。
「この山の奥に、これと同じ位の大きさの山がもうひとつある。この山ともうひとつの山を越えた所の麓の村にある神社のお守りを1つ貰ってこい。それが今日の訓練だ。」
「山登り、ですか」
それくらいなら、別にやれる…
「ただし、制限時間は2時間だ。2時間で、二山越えて帰ってこい。出来なきゃもう一本だ」
「いやいくらなんでもそれは」
「なーに、お前のあの身のこなしなら大丈夫だろ。それから、お前妙な技を使うだろ。あれ使うなよ、訓練の意味がなくなる。分かったら行け、時間はもう測り始めてるぞ」
なんて無茶…いや、やらねば。
やらなきゃ鬼を倒せないどころか、このままでは刀を握らせてくれるかも分からない。
(でもこの訓練…いや、とりあえずやらないと)
目の前にそびえる大きな山に向かって足を進めた。
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ぴえんはけつの穴 - 嘘だろなんでハートついてないんだ…!こんな神作つけないほうがおかしい…設定も文もキャラの関係性も何もかもが面白いです…!! (10月30日 15時) (レス) @page25 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - 黒豆粉さん» コメントありがとうございます!素敵な作品と言っていただけて、本当に嬉しいです!これからも更新頑張っていきますので、よろしくお願いします! (2019年11月18日 23時) (レス) id: 8446f3cd09 (このIDを非表示/違反報告)
黒豆粉 - とっても素敵な作品!!!!すっごく好きです!!とっても面白くて続きが気になります!!!更新頑張ってくださいね!!!待ってます!!! (2019年11月18日 18時) (レス) id: a216a85358 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - 雷斗さん» 大変失礼しました、すぐに直します!教えて下さりありがとうございます!! (2019年11月10日 12時) (レス) id: 8446f3cd09 (このIDを非表示/違反報告)
雷斗(プロフ) - 度々すみません、!柒拾参の6行目ですが、1時間時間になってます、! (2019年11月10日 11時) (レス) id: 3d539c4143 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハナ | 作成日時:2019年9月25日 23時