肆拾参 ページ3
「お初目にかかります。林 Aと申します」
そう言って座礼をする。
マナーはどこの国の物もいつの時代の時のものもバッチリ覚えているから、問題ないはずだ。
何せ、先生にはみっちり叩き込まれたからな…。
「うん。そう固くならずともいいよ、頭を上げて」
「はい!」
スっと頭を上げて改めて顔を見ると、やはりかなり爛れているようだ。
あの様子だと、目も見えていないかもしれないな。
お館様、という男の人は、9人の方を向き直して穏やかに話し始めた。
「今回、Aと皆を呼んだことについてだけどね」
(今更ながら、なんでこの人僕の名前知ってんだろ…)
「彼を鬼殺隊に入れるのを、認めて欲しいんだ」
正直、驚いた。
せっかくの機会だし、自分からお願いしに行こうと思っていたら、まさか向こうから入れたいと言ってくれるとは。
すると、すぐさま顔が傷だらけの白髪の男の人が異を唱えた。
「お言葉ですがお館様。
此奴は最終選別を生き残ったのでしょうか」
「いいや、参加すらしていないね」
「ならば尚更、なぜこのような特待枠のように鬼殺隊に入隊させるのでしょうか」
「彼がそう望んでいるのと…私も、彼の一刻も早い入隊を望んでいるからだね」
この人、僕が鬼殺隊への入隊を望んでいることも知ってるのか?
なんでそんなに知ってるんだろう、というかお館様も僕の入隊を望んでいるってどういうことだ?
疑問符ばかりが頭に浮かぶ。
すると、派手な格好の大柄の人が不満そうに話し出した。
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ぴえんはけつの穴 - 嘘だろなんでハートついてないんだ…!こんな神作つけないほうがおかしい…設定も文もキャラの関係性も何もかもが面白いです…!! (10月30日 15時) (レス) @page25 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - 黒豆粉さん» コメントありがとうございます!素敵な作品と言っていただけて、本当に嬉しいです!これからも更新頑張っていきますので、よろしくお願いします! (2019年11月18日 23時) (レス) id: 8446f3cd09 (このIDを非表示/違反報告)
黒豆粉 - とっても素敵な作品!!!!すっごく好きです!!とっても面白くて続きが気になります!!!更新頑張ってくださいね!!!待ってます!!! (2019年11月18日 18時) (レス) id: a216a85358 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - 雷斗さん» 大変失礼しました、すぐに直します!教えて下さりありがとうございます!! (2019年11月10日 12時) (レス) id: 8446f3cd09 (このIDを非表示/違反報告)
雷斗(プロフ) - 度々すみません、!柒拾参の6行目ですが、1時間時間になってます、! (2019年11月10日 11時) (レス) id: 3d539c4143 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハナ | 作成日時:2019年9月25日 23時