鬼滅の刃 痛みの感じぬ子 弐

伍拾捌 ページ18

｢あの、さっきの話の中で『候補者』って聞いてましたよね？あれ、どういう候補者ですか？｣








途端、明らかに胡蝶さんの顔が強ばった。









あれ、聞いてはいけないことだったか？







でも自分に関係のあることだろうし、



それなら尚更知っておきたいからなぁ…








｢そ、れは｣







｢おいA！！｣









後ろから派手派手男…宇髄さんが、大きな声で僕の名を呼んだ。









振り返ると、宇髄さんは
｢明日の事だ、1度しか言わないから派手に覚えとけ！！！｣と言い、こと細かく明日の予定を教えてくれた。









｢時間は、いつごろ伺えば良いですか？｣









｢朝なら何時でもいいが…7時には来ておけ。場所はお前の鴉が案内してくれるからな！！｣









｢ありがとうございます！お昼ご飯は持っていった方がいいですか？｣









｢俺の嫁が作るからその辺の心配はするな、明日は身一つでこればいい。｣









｢はい、｣









｢じゃあ明日な、遅れずに来いよ！！｣









宇髄さんはそう言うと、目にも止まらぬ速さでその場から消えてしまった。









すごいな、やっぱり上の位の人達だから…







そういえば、



｢あっ、胡蝶さ…｣









候補者のことを聞きたくて、パッと後ろを振り返ったが、そこにはもう胡蝶さんはいなかった。




いつの間に…






｢Aさん、宿までお送りします。｣









また行きとは違うお姉さんが来て、ハンカチを差し出した。









今度は軽く吸うと、気分がふわりとして目の前がぼやけてきた。









何やらおんぶされたらしい、浮遊感がある。









そうして気がついたら、元の藤の家紋の家に戻っていた。




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こんにちは、ハナです。
最近更新が不安定ですみません。
言い訳をする様なので申し訳ないのですが、
文化祭、部活の演奏会シーズン、大会、私は高３なので進路も相まって中々に更新が変になってしまいました。
文化祭と大会と進路はだいぶ落ち着いてきたので、更新スピードも前よりは良くなると思います。
これからもぜひ、よろしくお願いします！

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