伍拾柒 ページ17
「ごめんなさい!物凄くありがたい状況にあるのは分かっているのですが、正直誰の元で習えば良いかわかりません!かといって適当に選ぶのもどうかと思うんです、どうすれば良いですか!」
お館様はふむ、と考えるような仕草をしたあと、
「ではこうしようか」と笑った。
「確かに、Aには可能性が無限にあるからね。1人の柱の元で習うよりかは、色んな所で学んでいった方がより良いかもしれない」
「と、言いますと…?」
「毎日、君を継子にしたいと申し出た柱の元を一日交代で回ってはどうかな?各柱の元で色々なことが学べるし、何より君に合った呼吸法が見つかりやすいと思うからね」
「なんて贅沢…」
「皆はどうかな?」
「御意!!!」
「では、明日から柱の稽古を始めよう。Aに鎹鴉を」
「はい」
すると、どこからともなく1匹の鴉が飛んできて肩に留まった。
「君のこれからの動向は、この鴉が教えてくれるよ。場所の案内や、手紙も送ってくれるからね」
鴉は「カァ!」とひとつ鳴いた。
「隊服と刀はまた後日、送るからね」
「ありがとうございます…えっとそれで、明日は誰の元に訪れれば良いですか?」
「そうだね…では、天元。君からでもいいかい」
「御意!」
「それでは、明日は天元の元を訪れるといい。
明後日以降はまた鴉に連絡するよ」
「は、はい」
「それでは臨時柱合会議は終わり。
皆、下がっていいよ」
お館様が奥へと下がられた。
肩の力がほうっと抜けて、どっと疲れが襲う。
あー、なんとか鬼殺隊に入れたみたいだ。
よかった、早く帰ろう。
いやまて帰り方…
「あのー、すみません」
「どうしましたか?」
1番そばにいた、蝶々の髪留めの…胡蝶さんに声をかけた。
「隠の方にここまで運んでいただいたので、帰り道が分からないんですが、どう帰ればいいですかね?」
「それなら、帰りも隠の方が送ってくださいますから大丈夫ですよ。」
「あ、そうなんですね」
あ、そういえば、とふと思い出したことを聞いた。
542人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぴえんはけつの穴 - 嘘だろなんでハートついてないんだ…!こんな神作つけないほうがおかしい…設定も文もキャラの関係性も何もかもが面白いです…!! (10月30日 15時) (レス) @page25 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - 黒豆粉さん» コメントありがとうございます!素敵な作品と言っていただけて、本当に嬉しいです!これからも更新頑張っていきますので、よろしくお願いします! (2019年11月18日 23時) (レス) id: 8446f3cd09 (このIDを非表示/違反報告)
黒豆粉 - とっても素敵な作品!!!!すっごく好きです!!とっても面白くて続きが気になります!!!更新頑張ってくださいね!!!待ってます!!! (2019年11月18日 18時) (レス) id: a216a85358 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - 雷斗さん» 大変失礼しました、すぐに直します!教えて下さりありがとうございます!! (2019年11月10日 12時) (レス) id: 8446f3cd09 (このIDを非表示/違反報告)
雷斗(プロフ) - 度々すみません、!柒拾参の6行目ですが、1時間時間になってます、! (2019年11月10日 11時) (レス) id: 3d539c4143 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ハナ | 作成日時:2019年9月25日 23時