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hysteric:04 ページ7

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「うわぁ…!これ懐かしい!!」




そう言って、自分の頭にかけるのは、
子供の頃やっていたアニメキャラクターのカチューシャだった



私が今いるのはシッピングモール…、だった所


人類が滅亡してから、
人が多くいて賑やかったった昔のショッピングモールは、

今は誰もいない、薄暗くて肌寒い殺風景な場所になってしまった



私は立ち上がり、辺りを見渡す

モールの柱などは植物に覆われ、床には緑の苔…。






「…外、出よ」





そう呟いて、踵を返そうとすると、






______クゥン…、



か細い小動物の鳴き声が聞こえた

声が聞こえた方へ体を向けると、


そこには、小さな子犬がモールの柱に寄りかかっていた



今度はちゃんとした犬だ…

よく見ると、足に血がついている…。
怪我しているのか…



私はゆっくりと子犬に近づき、

子犬の前でしゃがむ






「おいで…、」






そう優しく声をかけ、手を差し出せれば、

仔犬はゆっくりと私に向かい近づく。




そして、仔犬の頭に触れようとした瞬間、








______グサッッッ…






「え……、」





鈍い音と共に、仔犬がパタリと倒れる


仔犬の胴を見れば、
その小さな体には、ナイフが刺されていた






「……貴方、何者ですか」






響くのは、私の鼓動と私に問いたであろう誰かの声…。


ゆっくりと顔を上げ、
声のした方を見れば、そこには白髪(はくはつ)の青年が立っていた

青年は仔犬を刺したのと同じナイフを私に向ける





さっきまで生きていた子犬は…、この青年が…、








「(殺した…?)」








"殺した"という文字が、私の頭の中を巡る


私はゆっくりと息のない仔犬を抱き上げ、立ち上がった







「…質問に答えてくださ…、」


「っ…!!」






キッ…、と青年を睨み、能力を発動させる








「第二世代特殊能力
空間操作(くうかんそうさ)・歪








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ルア(プロフ) - あっ誤字ってました、世界じゃなくて世界観でした (2020年2月17日 21時) (レス) id: 08270f95d9 (このIDを非表示/違反報告)
ルア(プロフ) - 世界物凄く好みです!こういう系のお話少ないので..更新作者さんのペースで頑張って下さい!楽しみに待ってます!そして、今後の展開が楽しみです! (2020年2月17日 21時) (レス) id: 08270f95d9 (このIDを非表示/違反報告)
アヤノ(プロフ) - 更新とても嬉しいです!!こういう系統のお話が大好きなので見つけた時にきたっっ!!と確信しました← これからも無理せず更新頑張ってください (2020年2月16日 23時) (レス) id: 524cfd12c6 (このIDを非表示/違反報告)
omizu@中性(プロフ) - コメント失礼します。グヘヘ、世界観好みです、ウフフ←頑張ってください! (2020年2月16日 22時) (レス) id: 0065c6f29f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:茜李 | 作成日時:2020年2月15日 14時

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