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hysteric:09 ページ12

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『A、おいで!』



そうニコッと眩しい笑顔と眩しい頭を見せるのは、
私を助けてくれた自衛隊のおじさん。


昔の夢でも見ているのだろうか…



私には自分の両親の記憶がない。

私が生まれてまもない頃、人類は滅亡して、
私の両親は第一世代に殺されたのだ


私も殺されかけた所、
間一髪で自衛隊のおじさんに助けてもらったらしい。



その後、私はおじさんに育てられ、EveくんとSouくんにも出会った。


EveくんとSouくんと仲良くなるのに時間はかからなかったなぁ…





「(懐かしいなぁ…)」




今じゃ、おじさんの光り輝く頭が恋しいくらいだよ←







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「……」



パチッ…、と目を開ければ、
私の目には夜空の星が映った。


その景色に、私はガバッと上半身を起こしす

起こした瞬間、私の体にかけられていたマントが重力に従って落ちる。
マントの隅には、"Sou"とかかれた刺繍…。


その刺繍に目を細めたあと、近くにいたEveくんの背中をつんつんと触った


するとEveくんはビクッと肩を上げて大袈裟にビビる







「も、もう…、Aちゃん びっくりさせないでよ…」


「ごめんごめん…!」







苦笑いをするEveくんの前には、
EveくんとSouくんが おこしたであろう火


そのパチパチッ、と音が鳴る焚き火を見つめていると、




ドクンッ、と心臓が大きく脈打った。

自分の鼓動が早くなる中、自分の体温が上がっていっていることにも気ずく





この現象に、私は自分の胸を押え
自分を落ち着かせるように体を丸め込ませた



その私の行動に気づいたのか、Eveくんは慌てて私の背中をさすり始める






「Aちゃんっ、Souくんが帰ってくるまで辛抱できる!?」


「っっ、」





Eveくんの言葉に、無理やり自分の首を縦にふる


荒くなる息…、熱を帯びていく自分の体…。
あの時間(・・・・)がやってきていることに気づく。





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ルア(プロフ) - あっ誤字ってました、世界じゃなくて世界観でした (2020年2月17日 21時) (レス) id: 08270f95d9 (このIDを非表示/違反報告)
ルア(プロフ) - 世界物凄く好みです!こういう系のお話少ないので..更新作者さんのペースで頑張って下さい!楽しみに待ってます!そして、今後の展開が楽しみです! (2020年2月17日 21時) (レス) id: 08270f95d9 (このIDを非表示/違反報告)
アヤノ(プロフ) - 更新とても嬉しいです!!こういう系統のお話が大好きなので見つけた時にきたっっ!!と確信しました← これからも無理せず更新頑張ってください (2020年2月16日 23時) (レス) id: 524cfd12c6 (このIDを非表示/違反報告)
omizu@中性(プロフ) - コメント失礼します。グヘヘ、世界観好みです、ウフフ←頑張ってください! (2020年2月16日 22時) (レス) id: 0065c6f29f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:茜李 | 作成日時:2020年2月15日 14時

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