壊れた星の輝きを・弐【鬼滅の刃】【時透無一郎】

伍拾肆 ページ10

『もし血鬼術が解けて私のことを思い出したとしても、多分なんとも思わないと思うし

血鬼術で私のことを忘れたままだったら、絶対思い出さないだろうし』




派手に反論させていただく

……んなわけあるかぁ




時透がどれだけお前に惚れ込んでると思ってんだよ
Aが時透になにか渡す度に俺の屋敷に来て嫁三人集めて自慢してるんだぞ？



お前と喧嘩した時の時透を見たことがあるか？
俺の部屋で地味にキノコ栽培してるんだぞ？

最悪、時透の八つ当たりで鬼殺隊士が死ぬんだぞ？！



……ついでにそれは実証済みだ

運悪く喧嘩後の時透にぶつかってしまった隊士が……



まぁ、言わなくても分かるだろう





血鬼術には抗えないかもしれないが
時透はぜってぇAのことを思い出すっつーの



ド派手にな！！！





『私は無一郎が幸せになれるならそれでいいと思ってるの

私のことを思い出せなくても、好きな人が出来て、その人と暮らして


そんな生活、最高だと思わない？



せめて無一郎の結婚式には出席したいなぁ』





結婚式には出席せざるを得なくなる気がするぞ
時透の隣は派手にAだからな




『天元も嫁、泣かせるなよ？

須磨ちゃんは良いにしても』


あいつはすぐに泣くからな




『天元もみんなと仲良くね


でも私の代わりもしっかり務めろよ？』




それは正直お断りしたい
お前の代わりはお前にしか務まらねぇよ




『天元、ありがとう



あなたに幸福が訪れますように





A』



……A
俺、やっぱり時透とくっつくべきだと思うわ

派手にどんな手を使ってもな



でもな、Aは鬼で時透は血鬼術にかかっている

時透が明日までに目を覚まさなければ
おそらくAは術をとかざるを得ない



惚れた弱みだな




ふーん、いいこと思いついちまった




ただ、この案件は他の奴らも個人で動いてそうだな


いっちょ皆に聞きに行くとするかぁ





……蝶屋敷が妥当か


いっちょ行ってみるか




ーーー

やっと、本編入れそうです！！

ここまでお付き合いありがとうございました


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