壊れた星の輝きを・弐【鬼滅の刃】【時透無一郎】

伍拾壱 ページ7

不死川side






Aと会ったのは、あいつが10歳をなってまもない頃だ
悲鳴嶼さんと一緒にいたところを俺が見て勘違いしたんだったかァ



…正直結構驚いた




そこからたまに稽古をつけてやっていたがァ
強くなる、強くなるゥ



15の時にはもう俺と互角だったからなぁ



夢子が他の隊士を盾にした、とは言っていたがァ
正直そんなことしなくていいくらいに、あいつは強い



……チッ、めんどくせェ


俺は乱暴に手紙を開けた
すると、綺麗な石っころがでてきた




『不死川 実弥様






この手紙を読んでくれてありがとう
実弥は私が小さい頃から面倒を見てくれたよね
本当のお兄さんみたいだった


まぁ、鬼になって私も新しいお兄さんが出来たんだ』




……誰だァ、そいつ
ぶっ殺してやる




『同封した宝石なんだけどスフェーンって言うらしくて、意味は永遠不滅

実弥らしいでしょ？……玄弥くんへの思いとか、ね？』


俺らしい、か
つうか、なんでこいつが玄弥を？




『玄弥くんとね、実弥に秘密でよく会ってたんだよ』




知らなかったし、勝手に弟について調べてやがったのか




『あの時のことを謝りたい、って言ってたよ
実弥の玄弥くんを危ない目に遭わせたくないのはわかる。


でもね




人は死んでしまったら会えないし、話すことも出来ないんだよ





誤解したままで唯一の家族を失うのは


悲しいでしょう？』





……チッ
なんでもお見通しってかァ？




『だから、私だってこうやって最後に残しているじゃない


いつ斬られてもいいように』




……ｯ、そんなこと言うんじゃねェよ




『実弥はさ、私のお願い聞いてくれるよね？

……杏寿郎だけじゃ不安だからさ



もし次にあったら、



私の首を斬って


躊躇わなくていい、私は鬼だから
実弥が憎んでいる鬼だから





実弥なら出来るでしょう？




それじゃあ、ちゃんと玄弥くんと話すんだよ


幸せになってね







A』




出来るわけねェだろ
俺は7年くらいお前を見守ってきたんだからな



……もう、そんなこと言える立場じゃねぇがな



俺は宝石を握りしめた





ーーー

このお手紙シリーズ長いですｯ💦

そろそろ本編らしきものに行きたいのに

すみません、あと四話ほどお付き合い下さい


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これからもよろしくお願いします！

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