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玖拾弐 ページ49

『と、いうことでここで着替えてもいい?


決して自分の体を見せつけたい訳ではなく』






空いている部屋がなかった


そうなったら、もう無一郎のいるこの部屋でしか不可能



「僕は別にいいけど。Aが嫌なら僕一回出てくけど」



『いや、それは申し訳ないし、無一郎ならいいよ。だって見ないでしょう?』



「……まぁね」








私は着替え始めた
衣の擦れる音が部屋いっぱいに響く



うぅ、なんか恥ずかしっ


一応、無一郎には後ろを向いて貰った




帯を解き終えた私は続いて打掛と小袖を脱いだ






はぁ、何気に1人で脱ぐには重労働すぎる



着物をたたみ、私は薄い衣1枚になった





どうしよ、正直この衣もお高いから……変えちゃうか



そして問題は発生した




着替える服がなかった




脱ぐことしか頭になかった



わかるだろうか、私は今、裸である(上だけだよっ!?)






『どうしよう、無一郎っ。替えの服忘れたっ!!』





私は後ろを振り返った


無一郎は約束通り後ろを向いてくれていたのだが




私は今、無一郎と目が合っている





鏡ぃ〜っ!!!!!






「……!? その花の…」




『いや、今そんなことより、ちょっと目瞑っといてっ!!!』





急いで先程脱いだ衣をはおり、私は無一郎の先にある衣装箪笥に向かった





「……え? こっちに近づいてる音がするんだけど」


『仕方ないでしょ、そっちに箪笥があるんだから






ツルッ






うわっ!!!』






焦っていたのがいけなかったのか、私は布団に足を滑らせて






無一郎の方へ倒れ込んだ






そう、薄い衣だけを羽織った姿で




まぁ、急に倒れ込んだから無一郎も目を開いちゃったわけで…






『うわぁぁぁぁああああ!! ごめん、!! 急いでどけるからっ!!



痛っ……!』



急いで立とうとすると足を倒れた時に捻ったのか痛んだ
そのせいで更に体制が際どくなる



私の足と無一郎の足は交差し、


無一郎の腕は支えようとしたからか背中に回っている





「……っ。もう少し危機感持ってくれても良くない?」


『え……?』


「僕だって男だし、いつ理性が切れてもおかしくないから」



『……っ!!』



無一郎が私の首元に顔を近づけた



……っ/// 近いし、髪の毛が擽ったい



『っ!!』



急にチクっと鋭い痛みが走った



見ると首元に紅い花が小さく咲いていた

続編移行決定→←玖拾壱



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Nami☆ - 宇髄さん…時透くんをけしかけてくれちゃったのね😅 (2月27日 19時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
HAL(プロフ) - シルビア★姉貴さん» 良かったですよねぇ……何度観ても泣けます( > <。) (2月25日 0時) (レス) id: 27d3207755 (このIDを非表示/違反報告)
シルビア★姉貴 - HALさん» 私も…遊郭編みてますよ…🤗😀😀 (2月24日 23時) (レス) id: b720108b83 (このIDを非表示/違反報告)
HAL(プロフ) - Nami☆さん» 怒ったら時透くん暴走して見境なく斬りそうなところを他の柱の人達が止めるところまで妄想がっ(笑)ヤキモチ……いいですよねぇ(遠い目) (2月24日 20時) (レス) @page38 id: 01aea762fb (このIDを非表示/違反報告)
Nami☆ - 時透くん、ちょっとヤキモチ…?でも煉獄さんとか柱は斬らないであげて😅 (2月24日 19時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:HAL | 作成日時:2024年2月3日 22時

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