壊れた星の輝きを・弐【鬼滅の刃】【時透無一郎】

玖拾 ページ47

禿「星影花魁、準備が整いました」


『ありがとう、お疲れ様。これ少しだけど食べてね』



そう言って私は飴玉を渡した






はぁ、準備終わるの早くない？
今、無一郎は宇隨さんたちに今あったことを説明しに行っている


ここで宇隨さん達が止めてくれたらいいんだけどなぁ





よし、部屋で待ってよ





私は襖に手をかけた








開けると狭い訳では無いがそこまで広くない部屋に

『う、嘘……』




布団が一枚



私、あの後禿たちに布団は二枚って言っておいたのに




え、どこかに入ってたりしないかな



しかし、どこを探しても無い




はぁ、まぁ無一郎だし大丈夫だと思うけど



最悪私は床に寝るし






絶対、最悪の事態にはさせない






もっと大きくなってからそういうことは好きな人として欲しい









そのために私は記憶を消したんだから









……え？ 消した？ 何考えてるの、私




「へぇ、僕と過ごすのに考え事？」




『うわぁっ！！』



びっくりした。気配しなかったし、音も……








『え、宇隨さんたち止めなかったの？』


「え？ せっかくだし派手にやってこいとしか言われてないけど？」







宇隨さん、それ何か意味、含んでませんよね？
そして普通ならここで止めてくださいよ






『うん、そっか。宇隨さんに期待した私が馬鹿だったよ』



よし、これ以上のことは考えないで…




『よし、今日はもう寝よ「で？ これから何するの？」……え？』





逆に何したいの…？





「宇隨さんがAが何もせずに寝ようとしたら止めろ、って言われたから何かしなきゃいけないんでしょ？」




宇隨さぁぁぁぁああああん！！？？！？

なぁぁああに言ってるのかなぁぁああ？？





宇隨さんは無一郎になにをさせたいのかなぁぁぁあ？！？！




『いやまぁ、もう夜遅いし！』


「まだ21時だけど？ あと僕、一日くらい寝なくても大丈夫だし」



確かにちょっと早かったけど、一日中起きて何がしたいの!?










「はぁ、せっかく言いやすい雰囲気作ってあげようと思ったのに、Aが強情すぎて意味なかったかな」





……は？





『無一郎、何言って…？』



「流石にここがどんな場所かくらいすぐにわかるよ。教えられなくてもね。だってどこを見ても同じことしかしてないから」










…一言言わせて欲しい






見たの？

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