検索窓
今日:266 hit、昨日:474 hit、合計:39,897 hit

捌拾玖 ページ46

ここまで言えばいいだろう
私は身を翻した



『さ、無一郎。行こうか』





「……な、ふざけんなっ!!! おい、星影っ!! 俺がお前にどれだけの額をかけたと思ってるっ!! 今日はこれ以降星影も暇だろう? だって、子供がお前を一晩買えるわけがねぇからなっ!! おい、禿!! 早く床を準備しろっ!!」




まだ騒ぐつもりなの?
一体どれだけ周りに迷惑をかけたら気が済むの?






でも、これ以上大事にしたくは無いし堕姫姉にも被害が行くと困る





『はぁ、主さん少し待っててくださいまし』




仕方ない。一夜だけ、我慢するか
無一郎だってこれ以上長くここにいさせたくないし



『無一郎、今日はごめんね。また、待ってるから。

あ、宇隨さんたちはこの道を真っ直ぐ行って突き当たりを左に曲がった部屋にいるはずだよ




このこと、誰にも言っちゃダメだからね』





そう言って私は主さんのいる方へ向かった
無一郎はずっと下を向いて何も言わない


…嫌な思い、させちゃったかな





「星影なら分かってくれると思ったよ。さぁ、行こう」




肩に置かれた手が気持ち悪い


吐き気がする






はぁ、無一郎とのせっかくの時間がなぁ











「ちょっと待ってよ」








『……え?』



「なんだ!! お前、まだ居たのか」



「その手、A……星影花魁が汚れるから早く離して」



「痛っ!! おい、調子に乗りやがってっ!!」




無一郎は男が私の肩に置いている方の腕を掴んでいた
骨がミシミシいってるんだけど……





『無一郎。私はいいから、ね?』


「僕が良くないから言ってるんでしょ? Aは黙ってて」



怖い、無一郎がこれまで見た中でいちばん怖い
絶対無一郎は怒らせないようにしなくちゃ、そう決心した






「お前みたいなガキがっ!! 俺に歯向かうんじゃねぇよ」



そう言って拳を振り上げる




『待っ……!!!』







バタンッ









……あれ?



なんで主さんが倒れてるの?
私が目を開けた時には無一郎が主さんを投げ飛ばしていた




「子供にも負けるって、弱いんだね

ええとなんだっけ、禿? 今日、Aは僕が一晩貰うから」




……ん? え?




『今、無一郎…、なんて?』




「だから、僕がAを買うって言ってるの」






……いや、え?

ってことは、一晩無一郎と……スゥー⤴






え?

玖拾→←捌拾捌



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (83 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
175人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Nami☆ - 宇髄さん…時透くんをけしかけてくれちゃったのね😅 (2月27日 19時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
HAL(プロフ) - シルビア★姉貴さん» 良かったですよねぇ……何度観ても泣けます( > <。) (2月25日 0時) (レス) id: 27d3207755 (このIDを非表示/違反報告)
シルビア★姉貴 - HALさん» 私も…遊郭編みてますよ…🤗😀😀 (2月24日 23時) (レス) id: b720108b83 (このIDを非表示/違反報告)
HAL(プロフ) - Nami☆さん» 怒ったら時透くん暴走して見境なく斬りそうなところを他の柱の人達が止めるところまで妄想がっ(笑)ヤキモチ……いいですよねぇ(遠い目) (2月24日 20時) (レス) @page38 id: 01aea762fb (このIDを非表示/違反報告)
Nami☆ - 時透くん、ちょっとヤキモチ…?でも煉獄さんとか柱は斬らないであげて😅 (2月24日 19時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:HAL | 作成日時:2024年2月3日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。