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捌拾参 ページ40

『…え? ごめんなさい、もう一度言ってくださいませんか?』




なに、その話し方。前の方がいいし、聞き返すなんて耳も鬼になって悪くなったんだね



Aからしたら初対面だからその言葉は飲み込んだ




「だから、大人たちずっとAについて話してるから、暇でしょ? せっかくだし話そうよ。


あ、その変な話し方はやめて。」




あぁ、緊張した
ちゃんと話せてるかな



何気にこの気持ちに気付いてから初めて話すんだもんなぁ





『少しだけ、ね?』





少し戸惑っていたが、そう言って笑った彼女はとっても綺麗だった




ーーー



Aside


少しだけ、と言ったものの

何を話せばいいのだ



鬼狩りだよ?無理無理
無惨様にまた逆らうのは、ちょっと


杏寿郎を助けた時でさえあれなのに



「ねぇ、ずっと煉獄さんと過ごしてたんでしょ? 何してたの」


『杏寿郎? 杏寿郎とはほぼ鍛錬ばかりだったかな

逆に杏寿郎って鬼殺隊だとどうだったの? 時透さんが知ってる限りでいいよ』




そう言い終わると時透さんはとても嫌そうな顔をした
杏寿郎、時透さんに嫌われてるの?



「…やだ」




一体何をしたの、そんなに嫌われることしたの?




「無一郎でいい。いや、無一郎って呼んで」



そう言って頬を膨らます彼



…いや、可愛いかよ
私ってこの人と仲良かったのかな



『ん、じゃ無一郎ね。よろしくね』



「うん、呼ばなかったら斬るから」




…は? 前言撤回、全然可愛くないっ!!
殺.す気じゃん、殺.そうとしか思ってないじゃん






それから私たちは時間の許す限り遊んだ





「ほら、こう折ると、よく飛ぶんだよ。分かった?」

『…ん〜、えっと……こう?』



紙飛行機の作り方を教えて貰っているんだが、全くわからん
どこ折るんだっけ




「なんでそうなるかな、こう」


『……っ!!』



後ろから無一郎の手が回ってきた
言わば後ろから抱きしめられてる、みたいな


男の人への免疫がない私にとってそれはとても刺激が強い




「…聞いてる?」

『っ、ちょッ……』



耳元で話さないで貰えます?
吐息がかかって、擽ったい


「あ、もしかして照れてるの? 耳まで真っ赤だし」


『ひゃっ…!……っ、そんなことないからっ!!』




絶対からかってる、私の方が年上なのにっ!!
後ろからまわる腕も私と違って筋肉質だし



14歳、怖い





ーー

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Nami☆ - 宇髄さん…時透くんをけしかけてくれちゃったのね😅 (2月27日 19時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
HAL(プロフ) - シルビア★姉貴さん» 良かったですよねぇ……何度観ても泣けます( > <。) (2月25日 0時) (レス) id: 27d3207755 (このIDを非表示/違反報告)
シルビア★姉貴 - HALさん» 私も…遊郭編みてますよ…🤗😀😀 (2月24日 23時) (レス) id: b720108b83 (このIDを非表示/違反報告)
HAL(プロフ) - Nami☆さん» 怒ったら時透くん暴走して見境なく斬りそうなところを他の柱の人達が止めるところまで妄想がっ(笑)ヤキモチ……いいですよねぇ(遠い目) (2月24日 20時) (レス) @page38 id: 01aea762fb (このIDを非表示/違反報告)
Nami☆ - 時透くん、ちょっとヤキモチ…?でも煉獄さんとか柱は斬らないであげて😅 (2月24日 19時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:HAL | 作成日時:2024年2月3日 22時

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