漆拾参 ページ29
「もういい、俺は大丈夫だ。A、俺はちゃんとできただろうか」
『……んな』
煉獄「…すまん、声が聞こえずらくてな。もう一度頼む」
『……ッ、ふざけんなって言ってるの!!!
絶対自分から生きることを諦めるなよっ!!
私が、必ず…っ』
助けてみせる
私はガーゼを押し当てながら呟いた
『もしさっきの問いに答えるとしたら、ね
貴方はよくやった
立派に、できていましたよ…っ?』
「Aを泣かせたい訳では無かったのだが
ありがとう」
泣いてる、って
私が?
私は自分の頬に手を当てた
本当だ、なんで
それでも、私の心は温かかった
彼を救える方法はおそらく2つ
肌は縫い合わせたから
彼の生命力にかけるか、
血気術で彼の傷を癒すか
正直、生命力にかける方が身体的負担は少ない
「……ッ……ハア…うっ……ッ」
だが、この状態の彼では望みは薄い
しかし
血気術をこの上にかけたら体への負担が…
私の術の強さだと外的からの刺激に彼の身体が持たない可能性がある
内的から、なら
私の血液を体内に入れて内側からの回復なら
いけるかも、しれない
私は注射器で自分の血液を採取した
『今から私の血液を入れる。鬼になることは無いから、安心してね
少しチクッとするよ』
私は針を刺して自身の血液を流し込んだ
『血気術・雨夜の星明』
煉獄「……っ!…………………痛みが」
これで大丈夫だね、……良かった
ーお前は何をやっているんだ、A
……ッ!?!!?!?
「……っ!! A、Aっ!! 無事かっ!!」
『……ッ…!! ……カハッ……ヒューッ……』
苦しい
痛い
気持ち悪い
「……っ!! 意識はあるかっ!?」
痛い、身体中が痛い
無惨様の命にそむいた罰か
でも、この感じ前にもあったような?
『申し訳、ございません!!! 無惨様……ッ!!』
「……無惨、様、か」
無惨様
申し訳ございません、
私は、この者を救いたかった
「(薄々感じていたが、今のAには俺たちとの記憶がないのか?)」
175人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Nami☆ - 宇髄さん…時透くんをけしかけてくれちゃったのね😅 (2月27日 19時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
HAL(プロフ) - シルビア★姉貴さん» 良かったですよねぇ……何度観ても泣けます( > <。) (2月25日 0時) (レス) id: 27d3207755 (このIDを非表示/違反報告)
シルビア★姉貴 - HALさん» 私も…遊郭編みてますよ…🤗😀😀 (2月24日 23時) (レス) id: b720108b83 (このIDを非表示/違反報告)
HAL(プロフ) - Nami☆さん» 怒ったら時透くん暴走して見境なく斬りそうなところを他の柱の人達が止めるところまで妄想がっ(笑)ヤキモチ……いいですよねぇ(遠い目) (2月24日 20時) (レス) @page38 id: 01aea762fb (このIDを非表示/違反報告)
Nami☆ - 時透くん、ちょっとヤキモチ…?でも煉獄さんとか柱は斬らないであげて😅 (2月24日 19時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:HAL | 作成日時:2024年2月3日 22時