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漆拾弐 ページ28

『……っ!』


痛い、重症だから治りもいつもよりは遅い


猗窩座だもの、分かってはいたけど


早く再生しないかな






あ、治った
結構治るのはあっさりなんだよなぁ




煉獄「……ッAっ!!! 大丈夫か……っ!」



……その声が1番私を苦しめていることに気付いて欲しい
あまりの大声に頭には響くし、何より



心が、おかしくなるから



『貴方だって重症なんだから、話しちゃダメ。私はもう大丈夫だから』



「いや、俺はもう助からないだろう。呼吸で止血はしているがもう止まりそうにないからな!」




それ、笑顔で言うことじゃないから

なんで彼はそんなに笑ってるの?




『死.ぬのが怖くないの?』



「少なからず恐怖はある。だが! Aと会えたのならば、それでいい!!」



私と会えた、って。私、貴方のこと存じ上げませんが?



しかし、彼の顔も血の気が引いてきてる

彼はもう、長くない



「煉獄さん、止血してください。できる限りでいいので」


赤髪の子が近づいてきた
なんか優しそうな子だなぁ


イノシシもいる


今は鬼殺隊にイノシシも雇用するんだぁ
進歩した、のかな? 退化?



「いや、俺はもう助からないんだ。最後に話をしよう」




何故かその言い方が頭にきた








『私が庇ったのに死.ぬとか、ありえないから
赤髪の少年、鬼殺隊に伝えて欲しい





煉獄杏寿郎はここで死.んだ、と』




「いや、でもっ!」




時間が無い
太陽が、もう……っ



『そんなこといいから、杏寿郎はこっちで預かる



上弦の零の名にかけて杏寿郎には一切の手出を加えないと誓おう



失礼する』



私は杏寿郎を抱き抱え、その場を去った



「ま、待って!! 煉獄さんはっ……!」



そんな声が聞こえた気がしたが、気のせいだろう






彼は寝てしまった
冷たくはまだなっていない



もう少しで無限城…、しかしそれでは間に合わない





『鳴女っ……!!! 私の部屋にっ!!!!』







私は大きい琵琶の音と共に目を開けると






『堕姫姉達の部屋だ……っ!!!』




私はすぐに杏寿郎を寝かせた


そして治療に取り掛かる



『……傷が深い……っ、血が止まらない』



彼は内蔵も傷ついており、助かる見込みは零に近かった

漆拾参→←漆拾壱



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Nami☆ - 宇髄さん…時透くんをけしかけてくれちゃったのね😅 (2月27日 19時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
HAL(プロフ) - シルビア★姉貴さん» 良かったですよねぇ……何度観ても泣けます( > <。) (2月25日 0時) (レス) id: 27d3207755 (このIDを非表示/違反報告)
シルビア★姉貴 - HALさん» 私も…遊郭編みてますよ…🤗😀😀 (2月24日 23時) (レス) id: b720108b83 (このIDを非表示/違反報告)
HAL(プロフ) - Nami☆さん» 怒ったら時透くん暴走して見境なく斬りそうなところを他の柱の人達が止めるところまで妄想がっ(笑)ヤキモチ……いいですよねぇ(遠い目) (2月24日 20時) (レス) @page38 id: 01aea762fb (このIDを非表示/違反報告)
Nami☆ - 時透くん、ちょっとヤキモチ…?でも煉獄さんとか柱は斬らないであげて😅 (2月24日 19時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:HAL | 作成日時:2024年2月3日 22時

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