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漆拾壱 ページ27

猗窩座と柱の戦いは最終局面まで来ていた




私は何もしていない






猗窩座の方が優勢かな



心の中で、それをよく思わない自分もいる



猗窩座「潰れた左目、砕けた肋骨、傷ついた内臓。もう取り返しがつかない

鬼であれば瞬きする間に治る。そんなもの鬼ならばかすり傷だ」





ひとつ訂正を加えさせてくれ


瞬きする間に治るのは上弦だけだ


夢子ちゃんなんて片腕なくなったままだったからな?


まぁ、再生しない訳では無いんだろうけど




「どう足掻いても人間では鬼に勝てない」




そんなことない、そう口からでかかった


私はおかしい



矛盾している



無惨様に従いたい


従っていたい




でも





私の心は、それを許してはくれない





考えていても二人の戦いは終わらない


柱の方ははもうボロボロだ




立っていることがおかしいくらいなのに




何故貴方はこんなにも真っ直ぐに前を向いて、鬼と戦っているの……?




煉獄「俺は俺の責務を全うする!! ここにいる者は誰も死なせない!!」








私は杏寿郎がいればなんでも出来る気がするよ




うむ!!ならAのことも全力で俺が守ろう!!大切な仲間だからな!!










……なに、今の?



彼が私を守る?




こんなの、私、知らない





いや、知ってる。でも、






思 い 出 せ な い





「炎の呼吸 奥義!!」




そこからは動きがやけに遅く見えた

ふたりが言葉を発したのはほぼ同時だった



「玖ノ型 煉獄っ!!!!」 「破壊殺・滅式!!!!」




私には全て見えていた



煉獄、杏寿郎が刀を振るう姿も、



赤髪の子が動けないでいるのも




猗窩座の腕が杏寿郎の鳩尾に当たりそうなのも






全て見えてしまった










私の身体は勝手に動いた









猗窩座と杏寿郎の間に









『……っ!! ……カハッ……ッ……ぁ……ゴホッ、アガッ……』



猗窩座「……Aっ!! 何故杏寿郎を庇うっ!?!」



煉獄「A、どうして……ッ!!」




私の腹は猗窩座の腕が貫通していた

勝手に体が動いた



彼を死.なせたくなかった




あぁ、無惨様の声が聞こえる




『だぃ、大丈夫。鬼だからすぐに再生する。猗窩座、夜が明ける


早く戻って? 回復したら、すぐに向かうよ』

漆拾弐→←漆拾



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Nami☆ - 宇髄さん…時透くんをけしかけてくれちゃったのね😅 (2月27日 19時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
HAL(プロフ) - シルビア★姉貴さん» 良かったですよねぇ……何度観ても泣けます( > <。) (2月25日 0時) (レス) id: 27d3207755 (このIDを非表示/違反報告)
シルビア★姉貴 - HALさん» 私も…遊郭編みてますよ…🤗😀😀 (2月24日 23時) (レス) id: b720108b83 (このIDを非表示/違反報告)
HAL(プロフ) - Nami☆さん» 怒ったら時透くん暴走して見境なく斬りそうなところを他の柱の人達が止めるところまで妄想がっ(笑)ヤキモチ……いいですよねぇ(遠い目) (2月24日 20時) (レス) @page38 id: 01aea762fb (このIDを非表示/違反報告)
Nami☆ - 時透くん、ちょっとヤキモチ…?でも煉獄さんとか柱は斬らないであげて😅 (2月24日 19時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:HAL | 作成日時:2024年2月3日 22時

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