陸拾 ページ16
『それと…』
胡蝶「まだあるのですか?」
『うん、普通に生活してる分には思い出すことはないんだけど
本気で思い出そうとすれば、思いだせちゃうし
時間が経つにつれ血鬼術も弱まるから、自然と戻っちゃうんだよね』
どれくらい血鬼術が持つか分からないからなぁ
宇隨「それなら都合がいッ「そうなんですね」おい、胡蝶!」
天元は一瞬怒ったがしのぶが何かを耳打ちすると静まった
一体何なの
伊黒「あいつらは放っておいていい。早く時透に血鬼術をかけろ」
…そうだった
『了解、じゃあ
始めるね』
私は無一郎の額に手を添えてこれまでの血気術を解いたあと、
『血鬼術・星食』
その瞬間私にしか聞こえないであろう小さい声が聞こえた
「待って、A……ッ」
私は聞こえないふりをした
彼は寝ている
おそらく寝言かその類のものだろう
でもその一言は
私の心に深く突き刺さった
『ごめんね、無一郎。大好きだから、私を忘れて?
でも、せめてこの私の想いは許して……ッ?』
私は無一郎の唇の端に自身の唇を落とした
いけないことだと思っても私は自分を止められなかった
『早くて数刻、遅くても明日の朝には目を覚ますよ
やること終わったから帰る』
胡蝶「……ッ」
……しのぶ?
様子がおかしい
『しのぶ? どうした?……みんなも』
伊黒「…本当にこれでよかったのか」
甘露寺「Aちゃん、とても辛そうだわ……ッ!」
胡蝶「Aさんは私たちを思って会わないようにしてくれているのでしょうけど、私は嫌です。こんな終わり方はッ!」
宇隨「まだ、戻れると思うぞ。俺らも、時透も、Aが必要なんだ」
……みんな
『なんでこんな帰り際に言うかな…っ』
私だって帰りたくないよ
私だってみんなといたいよ
私だって、無一郎とも出来れば……ッ
でも、私は鬼だから
柱と鬼が関わりを持ってはいけない
『私は鬼だよ?
みんなが血を流して戦ってる横で私は涎を垂らして食欲を抑える』
そんなこと
『みんなは大丈夫って言うかもしれない
でもね……?
私がそんな私を許せないんだよ』
私はいたたまれない気持ちになった
もしみんなを襲ったら……考えるだけで嫌になる
食べたい、なんて論外だ
……そういえば
鬼で思い出した
夢子のこと
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Nami☆ - 宇髄さん…時透くんをけしかけてくれちゃったのね😅 (2月27日 19時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
HAL(プロフ) - シルビア★姉貴さん» 良かったですよねぇ……何度観ても泣けます( > <。) (2月25日 0時) (レス) id: 27d3207755 (このIDを非表示/違反報告)
シルビア★姉貴 - HALさん» 私も…遊郭編みてますよ…🤗😀😀 (2月24日 23時) (レス) id: b720108b83 (このIDを非表示/違反報告)
HAL(プロフ) - Nami☆さん» 怒ったら時透くん暴走して見境なく斬りそうなところを他の柱の人達が止めるところまで妄想がっ(笑)ヤキモチ……いいですよねぇ(遠い目) (2月24日 20時) (レス) @page38 id: 01aea762fb (このIDを非表示/違反報告)
Nami☆ - 時透くん、ちょっとヤキモチ…?でも煉獄さんとか柱は斬らないであげて😅 (2月24日 19時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:HAL | 作成日時:2024年2月3日 22時