壊れた星の輝きを・弐【鬼滅の刃】【時透無一郎】

伍拾捌 ページ14

Aの体が引っ張られる数刻前

宇隨side





俺は蝶屋敷に着き、派手に中に入っていった

「おい、胡蝶！！ いるか！？」


「いますよ。一応患者もいるのでもっと静かに入ってきてください。…まぁ、これで一応いつもの人達は集まりましたね

何故か冨岡さんもいますが、良しとしましょう」


もう部屋には胡蝶と甘露寺、伊黒、冨岡……、まだ眠っている時透がいた


「おそらく皆さんが来た理由は1つ、Aの幸せのため、そうでしょう？」


勘のいい胡蝶だけでなく他の奴らも派手に同意しているようだ

勿論、俺もだ


「皆さん、手紙にはなんと書いてありましたか？ 私は、時透さんが今日までに目を覚まさない場合、念じればAさんが来るということでした」


甘露寺「私は無一郎くんのことがほぼだったわっ！！」


俺宛の手紙も俺じゃなくて時透への心配しか書いてなかったな


伊黒「…俺もそんな感じだ」




Aのことだから、絶対甘露寺のことだろ……



冨岡「胡蝶に(聞けば分かるからって書かれていた。だから判断は)任せる」


「全て人任せの人は帰ってください」


「俺の内容もほぼ同じだが、時透宛の手紙も同封されていた。見せるかどうかは俺の判断に委ねる、ということだ。俺は見せたいと思う」


伊黒「異論は無い。ただ、時透がAとの記憶を無くしているなら話にならない」


そうなんだよな…
血鬼術が解ける時はAになにかあった時かA自身が術を解いた時だけ


甘露寺「まだ無一郎くんは起きてないわ。どうにかAちゃんを説得できないかしら」

胡蝶「おそらくAさんの性格上、一度決めたことを覆すことは無いでしょう

ただし、甘露寺さんが言うように時透くんが目覚めなかった場合、術を一度解く必要があります。それを狙ってもいいですが、可能性は低いですね

私、一つ思いついたのですが

私が血鬼術を解く、それか効果を弱める薬を作るという方法も考えられなくはありません」


鬼に藤の花の毒が効くということは血鬼術にもってことか
…だが


「それってどれくらいで作れそうなんだ？」


胡蝶「……分かりません｡時透さんの体内の血液を調べて見ない限りにはなんとも」


沈黙が訪れた
正直全てできる確証は無い

俺たちはそれから話し続けた




・・・
今、何時だ？

もう集まって結構経ってるだろ


……12時か、時透はまだ目を覚ましてねぇ





これは派手に使えるな

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