壊れた星の輝きを・弐【鬼滅の刃】【時透無一郎】

伍拾陸 ページ12

皆がそれぞれ手紙を読んでいる頃

無限城ではーー



童磨「なんだい、話って」


『童磨、蝶の髪飾りをつけた長髪の鬼殺隊を殺しただろ』


童磨と話をつけるべく、1体1で問い出していた


「ちょっと待ってね。あ、いたいた。黒髪の花の呼吸を使う隊士かなぁ」



今はこのヘラヘラした顔がたまらなくうざい
私は日輪刀で童磨の腕を斬った



「A殿は鬼になった途端、呼吸なしで俺の腕を切り落とせるとは」




それは違う


あの時は精神的にまいってたから
別にこれくらい鬼じゃなくても出来た



……でも


『今はそんなことはどうでもいい。よくもカナエさんを殺したな…ｯ』



「ごめんね、時間が無くて食べてあげることが出来なかったんだ」



何を言っているんだ、こいつ



「食べてあげれば僕と一緒に一生生きていくことが出来たのに。どうすれば許してくれるのかな」



許されると思っているのだろうか
私はそう優しい人間…、鬼じゃないんだよ

お前と違って情があるからな



あ、一つだけ



『……分かった……ｯ





一つだけ私のお願いを聞いてくれたら許す』


「ん〜、なんだい？」






『この刀でお前の首を斬らせろ』


この刀、っていうのは日輪刀ね



「うーん、それだといくら俺でも死んじゃうよ〜」



当たり前じゃん、殺す気でいるんだから
童磨に至ってはカナエさんだけじゃない

人を大勢食ったなら、死を持って償うべきだ

……いや、地獄でも苦しめっ！！ クソ野郎！！！



「確かこの時もう一人いたんだよなぁ、あれ？その子とっても夢子に似てるなぁ。



似てるどころじゃない、そっくりだ」




『……は？ 夢子？』

なんで夢子が…


童磨が人の顔、それも女の顔を間違えるはずがない



童磨の言っていることが正しいと、時系列がおかしくなる


夢子って今14だよね？
無一郎と同じ歳だったから覚えてたけど


今からだとカナエさんが亡くなったのは4年以上前…


夢子は10歳未満だと考えられる





「にしても全然見た目が変わってないなぁ」


「当たり前だ。夢子は鬼だからな」




……は？ 鬼……?


というか、どこから湧いてでた、無惨


「ただそいつは私でも醜いと思ったから血は1滴しか与えていない」



嘘、夢子が鬼……？
みんなはどうなるわけ






御館様やみんなはこのことを知っているの？

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