肆拾陸 ページ2
手紙の部分は『』で表記します
煉獄side
俺は自身の屋敷に戻った後、Aからの手紙を机に置いた
俺にはまだ、Aを信じることは出来なかった
しかし、夢子を信じる気にもなれなかった
夢子に違和感を感じたことはない訳では無い
しかし…！！
いや、まずはAからの手紙を読むか
『煉獄 杏寿郎様へ
この手紙を読んでくれて、とても嬉しいです
正直、読んでくれないかと思っておりました
でも読んでくれたなら、
まずはこれまでと同じように書くよ
私は死んだ訳ではないからね
私は杏寿郎なら信じてくれると思っていたんだ
いつでも真っ直ぐ向き合ってくれたから』
…罪悪感がない訳では無い
Aは姉のように俺を支えてくれた
もし夢子が嘘をついてたなら、俺は……
『でも、私は任務を放棄したことにもなっていたから
柱としての責務を特に重んじている杏寿郎は仕方がなかったと思う
杏寿郎はいい意味でも悪い意味でも素直だから、染まりやすかったんだよ
これを読んでいるってことは私のことを全て疑っているわけじゃないと信じてる
だから言うね
�犹笋浪燭發笋辰討い覆き瓠�
……Aは、嘘をつくようなやつでは無い
俺がいちばん知っているはずだったのに
『私を信じてくれとは言わない
でも言っておきたかった
杏寿郎、私は貴方が憎む鬼となってしまった
もう、共に鬼を斬ることは叶わない夢だと思う
でも、最後にもう一度だけ
貴方と背中を合わせて戦いたかった
私は杏寿郎の努力してきた姿をずっと見てきたから』
俺もAと共に戦いたかった
俺が安心して背中を預けられたのは、Aだけだったのにな
俺は一体Aの何を見てきたのだろう
『だからこそお願いがある
杏寿郎は前に鬼は斬るべきものって胸を張って言ってたよね
もし、みんなが私に会って斬ることを躊躇ったら』
やめてくれ、それ以上俺は…
『杏寿郎』
無理だ
『私の首を迷わず斬って』
そんなこと言わないでくれ
俺がAを斬るなんて
『貴方ならできるでしょう？』
出来ないと知っているだろう？
『槇寿郎さんと千寿郎くんと、仲良くね
A』
おかしい、何故こんなにもAからの文が濡れているんだ
…そんなこと分かりきっている
すまない
……A
俺は
Aのお願いは聞けない様だ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 175人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Nami☆ - 宇髄さん…時透くんをけしかけてくれちゃったのね😅 (2月27日 19時) (
レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
HAL(プロフ) - シルビア★姉貴さん» 良かったですよねぇ……何度観ても泣けます( > <。) (2月25日 0時) (レス) id: 27d3207755 (このIDを非表示/違反報告)
シルビア★姉貴 - HALさん» 私も…遊郭編みてますよ…🤗😀😀 (2月24日 23時) (レス) id: b720108b83 (このIDを非表示/違反報告)
HAL(プロフ) - Nami☆さん» 怒ったら時透くん暴走して見境なく斬りそうなところを他の柱の人達が止めるところまで妄想がっ(笑)ヤキモチ……いいですよねぇ(遠い目) (2月24日 20時) (レス) @page38 id: 01aea762fb (このIDを非表示/違反報告)
Nami☆ - 時透くん、ちょっとヤキモチ…？でも煉獄さんとか柱は斬らないであげて😅 (2月24日 19時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：HAL | 作成日時：2024年2月3日 22時
