佰拾捌 ページ29
そういうと無一郎の手が私の腕を捉えた
嘘でしょ、速すぎじゃん
「……っ、何これ」
『大丈夫、大丈夫だからっ！』
しかし、彼は私の袖をまくることを辞めない
よって、私の腕の痕がさらけ出された
「……治ってないじゃん」
『太陽に当たったら、そんなにすぐには治らないよ
でも、ちゃんと再生はしてるから
……だから、そんな顔しないで？』
無一郎は自身の唇を噛み、僅かながら指が震えていた
「僕のせいだよね。ごめん、痛かったよね」
『無一郎のせいじゃないよ、もう痛くもないし』
逆に今そんな顔を見る方が心が痛いわ
「せめて今日は無理しないで
はあ、Aに会ったら話そうと思ってたこと (…告白とか)、いっぱいあったのに…」
『…いいよ。待ってるから、ゆっくり話してよ』
時間はあるんだし、と無一郎が気にしないように微笑む
しかし無一郎は逆に戸惑った顔をした
「……分かった、けど……っ、…急だと心の準備が……っ」
いや、可愛いなあ
ていうか、そんなに心の準備が必要なくらい重要な話なの？
『あ、別に無理して今日じゃなくてもいいんだよ！？』
「いや、今、話すよ。……次があるか分からないから」
無一郎の一言で現実に戻されたような気がした
そうだ、鬼殺隊は�爐修ΔいΝ畛纏�だ
無一郎がそんなことを感じさせないくらい普通に接してくれていたから【大丈夫】って思ってたけど…
実際は、死と隣り合わせだ
そして数分経ち、無一郎が話し始めたので私は真剣に話を聞く姿勢に直った
「僕さAと吉原で別れてから、ずっとAのことが頭によぎってた。自分から突き放したのにね。
……あの時の傷ついたAの顔が忘れられなかった」
それは、私だって……
『私だって、無一郎を忘れたことはなかったよ』
無一郎が目を見開いた
それから何かを決心したように顔を上げ、私と目を合わせる
「……っ、僕は、！」
．
．
『……っ！！ …ぅあｯ！』
その瞬間だった
私は油断していたのだ
ここには誰もいない、そう�犹廚す�んでいた��
誰かが私の頸に向けて刀を振るった
無一郎が私の名前を呼ぶと同時にもう一つ、
声が重なった
「……許さないから」
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凛鵺 - 初コメ失礼します！ これまでの作品、全て見ました！ …神ですか？ これからも応援してます！ 現在は初めから書き直しているそうですが更新されたらまた見に行きます！ 応援してます！ 頑張ってくださいね！ (4月24日 21時) (
レス) @page22 id: b15fc39926 (このIDを非表示/違反報告)
りさぷー - わお、気になっていつの間にか時間忘れて一気見してたわ、すごいヾ(≧▽≦*)o（語彙力皆無)これからも陰ながら応援していきます！でもどうか無理はなさらず<(_ _)> (4月21日 18時) (レス) @page32 id: f96d0b684d (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - わぁぁ！！お話が面白すぎて全部一気読みしちゃいました！！文才凄すぎて尊敬…！これからも更新頑張って下さい！！ (4月11日 16時) (レス) id: e840a98253 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HAL | 作成日時：2024年2月27日 18時
