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ページ8

しかし、思っていた衝撃は来なかった






『……お前っ、離せっ!!』




童磨が私を支えている




……屈辱だ





「そろそろ鬼にならない? このままでは死んでしまうよ」




『誰が、なるもんか!』




鬼になるなんて言語道断
私は柱だ
鬼になったら皆に見せる顔がそれこそ無くなる




それでもこの虹色の目は私に囁いてくる




「君のように強情な子は初めてだなぁ


ねぇ、君の強さなら上弦だってなれるよ」




『私はッ……!』




絶対ならないっ! 鬼になど絶対にっ!!





「無惨様もそう仰っているから。無理矢理は気分が乗らないけど、ごめんね?」





僕は無惨様には逆らえないと私の首に自身の指を刺す






鈍い痛みが走ったかと思ったら身体が心臓がドクッと脈を打ち、血が逆流する感覚を覚えた



……嘘



血を抜こうとしても私の体はもうボロボロで動かない




『クソっ!! 離せ!!』





私はできるだけの抵抗をするがビクともしない




苦しい、息ができない





身体が焼けるように痛く、全身を火炙りにされているかと錯覚してしまうほどだ




私は目を開けることすら出来なくなった





……みんな、ごめん



なんて気にしないか



あの子がいるもんね



私の事、信じて欲しかったなぁ




はぁ、せめてこの意識がなくなる前に




鬼にとなる前に








仲良くしてくれた人達とは会いたかったなぁ



その人たちも、もう会いたくなんかない、か…








それでも誓ってみせる



私は鬼になっても







絶対に人は食わないっ!!






でも、


みんなに会う前に




こんな姿を見せる前に






死.にたいよ









私の意識はそこで途切れた







・・・
御館様side




Aからの鎹鴉が来た



上弦の弐、会えたことすらも奇跡




私はすぐに近くで任務をしていた無一郎としのぶを向かわせた




「A、無事でいてくれ」









しかし





無一郎としのぶを向かわせた先には






Aの血と思われるものと羽織の切れ端が残っていただけ、と報告された




その後、いくら隠が数日探しても見つかることは無かった






・・・
時透side


A、Aっ!!!



鴉からAのことを聞いた時、心臓が止まりそうだった




はやく、はやくっ!






しかし、着いた場所にはAのだと思われる大量の血と羽織の切れ端しか無かった




……A、どうか無事でいて

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HAL(プロフ) - つぶつ部さん» 読んでくれたんですか!?嬉しいです😭✨そう言って貰えると嬉しいです!更新頑張りますッ!つぶつ部さんの作品も追いかけますねっ! (2月4日 9時) (レス) id: 27d3207755 (このIDを非表示/違反報告)
つぶつ部 - わわ、宣伝ありがとうございます…‼︎HALさんの作品好きなので続編も追いかけ続けていこうと思います‼︎更新頑張ってください‼︎‼︎ (2月4日 9時) (レス) @page50 id: d8f8b43967 (このIDを非表示/違反報告)
HAL(プロフ) - melodyさん» こちらこそはじめまして!!!楽しんでいただけているようで良かったです!!更新頑張りまっす!!嬉しかったのであと2・3話出すことにします!!今しばらくお待ちください!!! (1月28日 21時) (レス) id: 27d3207755 (このIDを非表示/違反報告)
melody(プロフ) - はじめまして。面白いです!お忙しいと思いますが更新楽しみにしてますのでよろしくお願います! (1月28日 21時) (レス) @page20 id: 648912d438 (このIDを非表示/違反報告)
HAL(プロフ) - ゆきさん» 読んでくれてありがとうございます( > <。)コメントめちゃ嬉しいです!!これからも更新頑張ります!! (1月28日 18時) (レス) id: 27d3207755 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:HAL | 作成日時:2024年1月24日 21時

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