壊れた星の輝きを【鬼滅の刃】【時透無一郎】

伍 ページ6

……どこだ






感覚を研ぎ澄ませて気配を探る





……上っ！！



私は急いで右に避けた





「あれぇ、結構本気でやったんだけどなぁ。いいね、俺の名前は童磨」




そう言って笑う鬼の目は何も捉えてなくて

……何を考えているか分からない





いや、何も感じないのか？







『お前は、ここで私が斬る』




彼の目からは上弦の弐であることが読み取れた





私はこれまで上限にあったことが無い





弐に柱1人か、こちらの方が分が悪い




十二鬼月は柱三人程の強さ



一人でいけるか、応援は呼んでおこう




私は鴉に命じ、御館様に飛ばした






「その目もいいね、でも夜明けが近い



ちょっと本気でいくね





血気術・凍て曇」






……冷たっ！！





これは吸ってはいけない、直感で感じた




でも、相手の動きを見逃さないように目を開いていたため
閉じようと思っても少し遅かった





「中途半端がいちばん辛いと知っているのに…。もうその片目使えないかもしれないね、ごめんよ」





『そんなこと、思っていないくせに』






私は呼吸を整え技を繰り出した






『星の呼吸 壱ノ型 星影』





「あれ、消えちゃったなぁ…って言うとでも思った？」



…バレてたか



でもここで終わる技では無い




これはフェイントの突き技





防ぐことは不可能




私は鬼の胴を刺した

剣にはしのぶ特性の藤の花の毒を塗っている



「…毒かぁ、でも分解できちゃったみたいだ。突き技はいいね。これまで星の呼吸はいなかったから楽しいよ」




でも時間は無いからとどんどん攻撃を繰り出す童磨



私は避けながらも攻撃をする




正直、呼吸をすると肺が凍りそうで上手く息が吸えない



だけど、それくらいでは私はなんてこともない







『星の呼吸 弐ノ型 星降』




幾度となくただ斬りにいく技だが元々の力が強ければ強いほど呼吸を駆使して最大の力を出すことが出来る


しかしあちらも負けじと血気術を使ってくる




「血気術・結晶ノ御子」





分身か？…にしては精度が高い



これが上弦の力





いや、いける






やってみせるっ！！










・・・


かれこれもう2時間ほど戦っただろうか




『はぁ………ｳｯ、はっ……』






私の肺はほぼ凍って心臓も思うように動いていない



身体ももうボロボロだった






目の前が真っ白になっていく









……やば、倒れる

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