肆拾 ページ44
時透side
きっとAのことだから、私のせいで、って何度も思って、自分を追い詰めていたんだろうなぁ
僕だって一応Aとは長い間一緒にいたのだから、それくらい予想がつく
Aは僕を保護してから、ずっとそばに居てくれた
でも、僕はその優しさをはじめは突っぱねてしまっていた
理由は簡単、誰か分からなかったから
Aのことを覚えていられなかった
すぐに、忘れてしまった
しかし何度も何度も話しかけてくる彼女をいつの間にか目で追うようになった
おそらく僕はこの時から、Aのことが好きだったのだろう
でも、彼女が僕に向けてくれる愛情は僕の思う愛情と違かった
Aは、僕のことを弟として見ていたと思う
それなら振り向かせてみせる
そう思ったのも最近だった
僕は全てが遅かった
この気持ちに気づいた頃にはもうお別れ、なんて
そんなに簡単に割り切れるものじゃない
別れたくない、さよならなんてしたくない
でも、Aはもう決めていたようで
その目に揺ぎは無くて
最後だからこそ、僕の記憶を治すことに務めたんだろう
なに？ 記憶が戻ったら、はい、もう終わり、？
良かった、これで少しは支障なく暮らせる？
……馬鹿じゃないの
僕に幸せになれって、僕が幸せになるために生まれてきたのなら
ずっと、側にいてよ
僕にはAといることが
1番の幸せなんだから
「ねぇ、いかないでよ
僕から離れないで」
・・・
Aside
無一郎の記憶が、戻った
良かった、本当にっ
これで、無一郎は記憶という障害に縛られないで生きていける
そう思っていたが、無一郎は「なんで、忘れていたんだろう」と俯いて言ってから
……動かない
嫌なことまでも思い出しちゃったから、かな
正直、記憶がなくなってしまうほど、その思い出は無一郎にとって忘れたいほど嫌な思い出だったのだろう
一時期は逆に辛い思い出ならわざと思い出すような真似をしなくていいのでは？と思った。でも無一郎には、�爐海譴�ら�瓩�ある
せめて、不自由のない生活を送って欲しかった
……あ、動いた
やっと無一郎が顔を上げた
その目にはこれまでとは違う、強い意志が感じられた
ちょっと怒ってる？
「ねぇ、いかないでよ
僕から離れないで」
『……え？』
急に動き出したと思ったら、どうしたんだ
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HAL(プロフ) - つぶつ部さん» 読んでくれたんですか！？嬉しいです😭✨そう言って貰えると嬉しいです！更新頑張りますｯ！つぶつ部さんの作品も追いかけますねっ！ (2月4日 9時) (
レス) id: 27d3207755 (このIDを非表示/違反報告)
つぶつ部 - わわ、宣伝ありがとうございます…‼︎HALさんの作品好きなので続編も追いかけ続けていこうと思います‼︎更新頑張ってください‼︎‼︎ (2月4日 9時) (レス) @page50 id: d8f8b43967 (このIDを非表示/違反報告)
HAL(プロフ) - melodyさん» こちらこそはじめまして！！！楽しんでいただけているようで良かったです！！更新頑張りまっす！！嬉しかったのであと2・3話出すことにします！！今しばらくお待ちください！！！ (1月28日 21時) (レス) id: 27d3207755 (このIDを非表示/違反報告)
melody(プロフ) - はじめまして。面白いです！お忙しいと思いますが更新楽しみにしてますのでよろしくお願います！ (1月28日 21時) (レス) @page20 id: 648912d438 (このIDを非表示/違反報告)
HAL(プロフ) - ゆきさん» 読んでくれてありがとうございます( > <。)コメントめちゃ嬉しいです！！これからも更新頑張ります！！ (1月28日 18時) (レス) id: 27d3207755 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HAL | 作成日時：2024年1月24日 21時
