参拾漆 ページ41
『最後は、無一郎かぁ』
「なに？ 文句でもあるわけ？」
『いやぁ、無一郎は私と会えなくなっても変わらなそうだなぁって』
無一郎は私と別れても悲しがらないイメージなんだよなぁ
スンッってしてそう、というか何も考えてなさそう
「それ、本気で言ってる？」
無一郎？
彼の声は震えていた
「変わらないわけ、ないでしょ」
彼の腕が私の背中に回った
驚いて一瞬肩が跳ねたが私も腕を彼に回した
『無一郎はさ、この姿を見ても、私って気付いてくれた。庇ってくれた時も私のことを�狄有瓩辰童世辰討�れたよね。とっても嬉しかったんだぁ
無一郎、ずっと言おうと思ってたことがあるの
有一郎を助けてあげることが出来なくて、ごめん
私がもっと早く助けに来ていればお兄さん…有一郎くんだって、無一郎の記憶だって』
私が駆けつけた時にはもう遅くて
2ヶ月、無一郎が刀をずっと振り続けていても何も言えなかった
私があの時助けられていれば、兄弟仲良く暮らせていたかもしれない
『ごめんｯ、本当にごめんね……ｯ』
私は無一郎にまわしている腕の力を強めた
「Aは悪くないよ、僕はあの時助けて貰っていなかったら、今、ここにいない」
……無一郎
泣きそうになりながらも私は巾着袋から青緑色の石を取り出した
『これね、たぁこいず って言って、勇気、希望って意味があるらしくて
あと私はこっちの意味方が好きなんだけど、
人と人を繋ぐって意味もあるんだ
無一郎、最後だと思って聞いてね』
「やだ」
……は？ 今、とってもいい感じだったのに
「それ聞いちゃったらお別れなんでしょ？ なら聞かない」
『無一郎、お願い。聞いてくれないと私、何も言えないまま別れないといけなくなっちゃう』
無一郎が私を抱きしめる腕を緩めた
視線が交じりあい少し恥ずかしく思いながらも私は話を続けた
『三度目の甘味処でかな、二人で話したの覚えてる？
そこで無一郎は私に言ったでしょう？
僕の、無一郎の【無】は無意味の、無能の【無】、ってさ
覚えてないかもしれないけど、有一郎くんは亡くなる前に言ってたんだよ
無一郎の無は無限の【無】
ってね
お兄さんもちゃんと無一郎のことを愛してたんだよ』
ーー
この小説内では原作設定を勝手に悪戯しているので、原作と違う部分もあるかと思いますが、そこはご愛嬌ということでお願いします🙇♀️
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 105人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
HAL(プロフ) - つぶつ部さん» 読んでくれたんですか！？嬉しいです😭✨そう言って貰えると嬉しいです！更新頑張りますｯ！つぶつ部さんの作品も追いかけますねっ！ (2月4日 9時) (
レス) id: 27d3207755 (このIDを非表示/違反報告)
つぶつ部 - わわ、宣伝ありがとうございます…‼︎HALさんの作品好きなので続編も追いかけ続けていこうと思います‼︎更新頑張ってください‼︎‼︎ (2月4日 9時) (レス) @page50 id: d8f8b43967 (このIDを非表示/違反報告)
HAL(プロフ) - melodyさん» こちらこそはじめまして！！！楽しんでいただけているようで良かったです！！更新頑張りまっす！！嬉しかったのであと2・3話出すことにします！！今しばらくお待ちください！！！ (1月28日 21時) (レス) id: 27d3207755 (このIDを非表示/違反報告)
melody(プロフ) - はじめまして。面白いです！お忙しいと思いますが更新楽しみにしてますのでよろしくお願います！ (1月28日 21時) (レス) @page20 id: 648912d438 (このIDを非表示/違反報告)
HAL(プロフ) - ゆきさん» 読んでくれてありがとうございます( > <。)コメントめちゃ嬉しいです！！これからも更新頑張ります！！ (1月28日 18時) (レス) id: 27d3207755 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：HAL | 作成日時：2024年1月24日 21時
