参拾弐 ページ36
「やめて」
『え、なんで？』
即答しすぎじゃない？
『私、鬼だし、大丈夫だよ？』
「だめ」
無一郎、どうした
いつにも増して単調というか、なんというか
『わかったよ、指にするから、ね？』
時透「はぁ、何も分かってないし」
まぁ、そんなに急にやらなくていいか
無一郎も乗り気じゃないし、ほかの皆も微妙な顔してるし
痛いのかなぁ
今度、一人の時にやってみよ
『分かった、やめるから。今度にするよ』
時透「ダメ、今度でもやったら許さないから」
『…わかった、わかった』
まだ無一郎の視線は痛いが気にしない、気にしない
『んまぁ、そんなに気にしなくていいよ。もう終わったことだし』
胡蝶「まだ、Aさんは鬼殺隊ですよ、大丈夫です。人を食べていないなら、まだ戻れます」
……しのぶは優しいが
『ううん、柱に鬼がいるのはよくないと思う
鬼になった時から決めてたんだ
私は今日をもって鬼殺隊を辞める』
……辞表は、後々送ろう
甘露寺「そんなっ！ 嫌よｯ！！」
『でも、鬼を滅する鬼殺隊の最高位に鬼がいたらおかしいでしょう？』
胡蝶「…でも」
…どうしよう、説得できそうな言葉が、見当たらない
『…元々、私はみんなと会うつもりなんて無かった』
これは本当
鬼になった時から覚悟はしていた
会えたとしても私は敵
鬼殺隊が滅するべき存在
『何度も自分を日輪刀で斬ろうとも思った。堕姫姉と妓夫兄に止められたけど』
「当たり前じゃない、妹を守ろうとして何が悪いっていうの」
……堕姫姉
堂々と妹って言ってくれたのが嬉しかった
外を見るとそろそろ夜が明けるようだ
そうしたらみんなとはお別れしなくてはならない
『これから言うことは私から皆への最後の言葉になるかもしれない。だから、ちゃんと聞いてね』
柱のみんなは静かに頷いてくれた
……嫌々だけどね
『まず、今日はみんなに会えて嬉しかった
無理矢理みたいなところもあったけど、本当に嬉しかった』
そういった途端、蜜璃は泣き出してしまった
しのぶも俯いているが、肩が震えている
天元もいつものような明るさは無い
小芭内も口元を手で抑えている
……でも、無一郎だけは、私の目をずっと見ていた
ーーー
評価が10.0！？
ありがとうございます😭
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HAL(プロフ) - つぶつ部さん» 読んでくれたんですか！？嬉しいです😭✨そう言って貰えると嬉しいです！更新頑張りますｯ！つぶつ部さんの作品も追いかけますねっ！ (2月4日 9時) (
レス) id: 27d3207755 (このIDを非表示/違反報告)
つぶつ部 - わわ、宣伝ありがとうございます…‼︎HALさんの作品好きなので続編も追いかけ続けていこうと思います‼︎更新頑張ってください‼︎‼︎ (2月4日 9時) (レス) @page50 id: d8f8b43967 (このIDを非表示/違反報告)
HAL(プロフ) - melodyさん» こちらこそはじめまして！！！楽しんでいただけているようで良かったです！！更新頑張りまっす！！嬉しかったのであと2・3話出すことにします！！今しばらくお待ちください！！！ (1月28日 21時) (レス) id: 27d3207755 (このIDを非表示/違反報告)
melody(プロフ) - はじめまして。面白いです！お忙しいと思いますが更新楽しみにしてますのでよろしくお願います！ (1月28日 21時) (レス) @page20 id: 648912d438 (このIDを非表示/違反報告)
HAL(プロフ) - ゆきさん» 読んでくれてありがとうございます( > <。)コメントめちゃ嬉しいです！！これからも更新頑張ります！！ (1月28日 18時) (レス) id: 27d3207755 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HAL | 作成日時：2024年1月24日 21時
