壊れた星の輝きを【鬼滅の刃】【時透無一郎】

弐拾漆 ページ31

時透「刀を下ろしてください」


胡蝶「二人とも分からないんですか？ この方は鬼ですよ」




鬼、ねぇ




天元「よく見たら、ここは上弦しかいないじゃねぇか」


甘露寺「嘘っ！！ 私、斬れるかしらっ！」






堕姫「なんでこうも柱って血の気が盛んなのよ」


胡蝶「あら？ そっくりその言葉、返させていただきます





…あら、その虹色の目



やっと会えました」





急にしのぶの顔から笑顔が消えた


しのぶの視線の先には、







童磨だ




童磨ってそういえば、カナエさんを殺した鬼にｯ






…カナエさん


そうでしたか



だから私はこいつに会った時に


こんなにも嫌悪感がしたんですね






しのぶが動く前に私はものすごい速さで童磨の前に走った



『童磨ｯ！！ ここから一回出てけ、あとでお前には聞くことがある


……絶対に、入ってくるな』





童磨は飼い主が言うなら、と帰っていった




しのぶの方を見ると肩で息をしているほど怒っている




「あの鬼を連れてきて下さい、私が殺します」




……しのぶ




天元「胡蝶、落ち着けｯ「あの鬼を殺したら落ち着きますｯ！！




あいつは


あの鬼はｯ



姉さんを殺したんだからｯ！！！」






……やっぱり



虹色の目で気付くべきだった


失敗した





堕姫「……うるさい、あんたの事情なんて聞いてないわ
誰だっけ、時透だったかしら？


Aに刀を向けているんだけど？」



「さっきも言ったけど、Aの顔を見た事がなくても身体の動かし方とかで気付くと思ったんだよ。まさか、柱の動体視力がこれほどだったとは」



宇髄「は……？ 時透、今なんつった？」


「だから、Aって気付かない柱に幻滅って言っただけだよ」






……時透、お口が悪くなってるよ




甘露寺「え、ってことは……、この綺麗な人がAちゃん？！」



宇髄「…嘘だろ。鬼って、何かの間違いじゃねぇのか？」



……間違いじゃないんだよなぁ




しのぶも動きを止めて私を見た






『そうだよ、正真正銘私が元星柱のA Aだよ』





そういった途端、蜜璃が抱きついた




甘露寺「ごめんね、ごめんねぇ！！ すぐに気づいてあげられなくてごめんなさい……ｯ！！」


宇髄「A、すまねぇ、気付かなくて刀を」



胡蝶「……Aさんｯ」

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