壊れた星の輝きを【鬼滅の刃】【時透無一郎】

弐拾伍 ページ29

「…僕も謝りたいんだけどさ

ごめん、僕、何したか覚えてない」



『……でしょうね』




だって







さっきの記憶を見て分かっちゃった


時透に関しては、ただの私の勘違いだったことに






私は夢子さんと話していた時透の言葉がうっすら聞こえて、確かそれが




「Aは、馬鹿だよ」だったけど




そういえば時透っていつもこんな感じだし

どれだけ良くない方向に結び付けてんだよ、私






夢子の話の流れからして時透は少なくとも







私を悪くは思っていない？
どちらかというと夢子を悪く思ってる？





まさか、しのぶも蜜璃も天元も…





私の聞き間違い？










「ごめん、ちゃんと覚えられたら良かったんだけど

何が嫌だったか言って欲しい。僕、絶対忘れないから」







……言えないよ、






勘違いでした☆なんて…







「黙るほど僕、Aを傷つけることしたんだ」





そうじゃないんだよ






『私が、悪いの』





「Aは悪くないよ、覚えてない僕が悪い」







『違うの、そうじゃない






……ただの勘違い、なの』






言ってしまった
時透も困惑した顔をしている







「……どういうこと？」







…どうしよう、あ！！！

さっきのご都合血鬼術でいけないかなぁ







『血鬼術・星食』



…上手く血を操作する











…できたのではないか？









私は時透を見た、のだが…









堕姫「………A」

妓夫太郎「夢子ってこいつかぁ…憎いなぁ、醜いなぁ！！」

童磨「うーん、女の子って怖いねぇ！！」

伊黒「……すまなかった」


時透「…何されてたか、正直に言えって言ったよね？

僕への勘違いは仕方ない、けど






……夢子には直接は何もされてないって、僕に言ったよね？」






ミスった
全員にかけちゃった

廊下に出したはずの童磨にまで血鬼術が及んでいたなんて




血鬼術、向いてないのかも
技が使えても、規模ミスったら…、うん、血鬼術はもう封印


目に光がない時透が近寄ってくる、よし





逃げよう☆





私は全力でダッシュした


でも…





「よく僕から逃げれると思ったよね」







あっさり掴まった






『時透、速くなったね』





「あれだけ毎日Aのこと探して、山の中走ってたら嫌でも筋力つくから」







……ごめん、








ありがとう、時透

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