壊れた星の輝きを【鬼滅の刃】【時透無一郎】

弐拾参 ページ27

怖い



伊黒が私を正座させ、説教が始まる




『私が言うことは何も無い』


「俺たちはある」


「知らない」





ふん、まだ許してないんだから
夢子ちゃんのことが大切なんだもんね？



……まぁ、本命は蜜璃なんだろうけど



『俺の質問に応えろ、拒否権は無い

A…いや、師範



…なんで鬼になったんだ？』




……伊黒

伊黒のこんな泣きそうでか弱い声は初めて聞いた





『別に私だってなりたくてなったわけじゃないし』


「でも今、鬼になってるじゃん」




…痛いところを突かれた



『任務に行ってたら上弦の弐と会って、負けて血をブスっ、みたいな？』


「そうそう、あの時のことは悪かったよ。許しておくれ、飼い主」





最悪、なんでここに





『童磨がいるんだよｯ！！！！！』




「Aが怒った」


「あいつか、師範を鬼にしたのは」





「…んん〜？ あれぇ！！ 鬼殺隊の柱じゃないか！！ 無惨様がこれを知ったらどうなるだろうね」



『……もう知ってる』



「なら良いのだけれど、飼い主、この2人は生きたまま食べるのかい？」




『違う、食う気は無い
でも、これで彼らと会うのは最後だよ』




柱の2人は傷ついたような顔をしている




「そうだ！ 自己紹介を忘れていたよ！

俺は童磨。上弦の弐だよ


あと、いいこと教えてあげよう



俺の飼い主、



A殿は咥えるのが下手だかｯ『それ以上言ったら斬る』 ……あぁ、つい言いすぎてしまった。飼い主、ごめんよ」





元継子の前で言うことじゃないし、
その言い方は絶対誤解を産む



『時透、伊黒……今のは聞かなかったことに出来ない？』





「すると思う？」

「まだ嫁入り前だと言うのに……ﾈﾁﾈﾁ」






……童磨、お前だけは許さない











『だから〜！ ちょっと指突っ込まれただけだって！！』


「良くないから、なんでそんな無防備なの？」

「でも、そういうことならAは人を喰っていないんじゃないか」




『上弦の壱の血は飲んだ、かも？』




二人は黙る……ハハッ




「まぁ、人間を喰うよりはいいけど」

「だな、正直な話、人を食べていないなら炭治郎(アイツ)のように……ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ」




……たんじろう？ 誰だそいつ？




なんかご都合血鬼術♪ みたいに使えないかな？
人の記憶見たり見せたりぃ〜みたいなの




…よし！！ やってみよう！！













『時透…… 私、好奇心には勝てなかったの』

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