拾玖 ページ23
「そうかぁ、なら俺の新しい妹の正体を知っても絶対に斬れるって言えるかぁ?」
妓夫兄?
どうしたの、そんなに怒って
堕姫姉も…
妓夫太郎、私が柱だったこと話したのか
じゃあ、鬼になる前の事情も全部
それでも私が柱だったって知っても尚、助けてくれる
やっぱりこのふたりは、優しい
「当たり前、なんで鬼を斬ることに躊躇わなきゃいけないわけ?」
「お前の妹は知らんが、鬼ならば斬る」
「言ったなぁ?
A、ごめんなぁ。本当はこのまま返してあげても良かったんだがなぁ」
そう言って悲しい目をする妓夫太郎
返す?
「兄さんとさっき話し合ったの。もし、こいつらがAのことを斬らないでAが無事に戻れそうなら、鬼殺隊に返してもいいんじゃないかってね」
「でも、無惨は…」
「Aは無惨様の支配から逃れてる、逃がしても見つからないって思ったの」
でも、そうしたら堕姫姉と妓夫兄がっ
「俺たちのことは気にすんなぁ、兄弟だからなぁ!」
「Aがまだあいつらのことを大切に思ってるのは知ってるけど、私たちだってAが大切なの
でも、あいつら言ったでしょ?
鬼は斬るってね」
「ならなぁ……!?」
「「俺達/私たちが守ってあげねぇとなぁ/ないとね!!」」
……2人とも
「話が見えないんだけど。というか、なんでAのこと知ってるの」
「当たり前でしょう? だって『堕姫姉、私が言う』……A」
お面をつけて私は髪を解いた
鬼になって初めて使うけど
『星の呼吸 伍ノ型 綺羅星』
少しの間だけだが、私たちの周りが明るくなった
「この呼吸は……ッ」
「……まさかっ、嘘だ」
2人は驚いていた
当然だ、2人からしたら師範が鬼になったんだから
『そう、私はAA。…元星柱で今は、鬼だ』
そう言って微笑んだ
酷だとは思うが、意を決して言葉を紡ぐ
『ねぇ、鬼は斬るんでしょう? 速く、首を斬って?』
おそらくこれが最後だ
ここで斬らないと堕姫姉と妓夫兄がこの二人を殺してしまう
私はどちらも傷ついて欲しくない、なら…
『速く斬れって言ってるでしょ!!
私は鬼よ!!? あんたたちの敵なの!!
鬼殺隊なら鬼を庇ったら隊律違反、さぁ!! 速く!!』
私をここで終わらせて…?
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HAL(プロフ) - つぶつ部さん» 読んでくれたんですか!?嬉しいです😭✨そう言って貰えると嬉しいです!更新頑張りますッ!つぶつ部さんの作品も追いかけますねっ! (2月4日 9時) (レス) id: 27d3207755 (このIDを非表示/違反報告)
つぶつ部 - わわ、宣伝ありがとうございます…‼︎HALさんの作品好きなので続編も追いかけ続けていこうと思います‼︎更新頑張ってください‼︎‼︎ (2月4日 9時) (レス) @page50 id: d8f8b43967 (このIDを非表示/違反報告)
HAL(プロフ) - melodyさん» こちらこそはじめまして!!!楽しんでいただけているようで良かったです!!更新頑張りまっす!!嬉しかったのであと2・3話出すことにします!!今しばらくお待ちください!!! (1月28日 21時) (レス) id: 27d3207755 (このIDを非表示/違反報告)
melody(プロフ) - はじめまして。面白いです!お忙しいと思いますが更新楽しみにしてますのでよろしくお願います! (1月28日 21時) (レス) @page20 id: 648912d438 (このIDを非表示/違反報告)
HAL(プロフ) - ゆきさん» 読んでくれてありがとうございます( > <。)コメントめちゃ嬉しいです!!これからも更新頑張ります!! (1月28日 18時) (レス) id: 27d3207755 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:HAL | 作成日時:2024年1月24日 21時