壊れた星の輝きを【鬼滅の刃】【時透無一郎】

玖 ページ11

「もう……大丈夫か……」


『……ありがとう、ございます』





鬼にお礼を言う日が来るなんて思わなかった




「A殿ってさぁ〜、なんでそんなにお面を取るのが嫌だったんだい？」




『私は父から面を外すなって言われていて

一度だけ街で外した時に人が次々に倒れて

私は自分の顔も見た事がないので、どれほどの醜女かはわからないですが』




「もしA殿が醜女だったら、他の人は塵だと思うよ」



『……は？』





今、塵って言った？


「お前…Aは、充分…綺麗だ……醜くなど……ない………」





……いや、照れるよ？流石に


目が6個あったってイケメンだし




『ありがとう、ございます


…黒死牟さん、と童磨さん』



泣いた姿を見せたからか、思ったより鬼が優しかったからか分からないが



さっきみたいな態度を取れない


ほら、優しい人には優しくしたくなる理論みたいな(？)



「……そう固くなるな……先程のように多少口が悪くとも我々は何も思わない」




「そうだよぉ、俺のことはさっき言ってたように童磨でいいよ。罵倒も全然大丈夫！！」




鬼ってこんなに呑気なの？


罵倒も大丈夫って、どゆことよ



「俺も、それでいい」



やっと上弦の参が話した



もう、何が何だか





『……よろしく

黒死牟、童磨、猗窩座』



嗚呼と返事をする3人



すると童磨が思いついたように言う



「そうだ！ ……鳴女殿！ あの兄弟を呼んではくれないかい？」





鳴女…？
童磨の視線の先には、めっちゃ美人で琵琶を持っている女の鬼(？)がいた





ベンッ



琵琶の音が鳴り響く





「何よ、急に呼び出して……あら？」





そう言ってこっちを見る鬼は、めっちゃがスタイルいい


でも、胸元開きすぎじゃない？


多分、服ズレたら見えちゃうよ









「ふぅん、私は堕姫。アンタ綺麗な顔しているわね」




そう言って私の頬を撫でる





「その子、A殿って言うんだけど流石にいつまでもそんな服ではいられないだろう。服を貸してやってくれよ」




私は今まで童磨と戦って所々斬れたり、血が滲んでいる鬼殺隊の隊服だった




羽織も少し切れてる





「そうね、ついてらっしゃい」




彼女はある一室の前で立ち止まった
扉からして豪華なんだが…？






「兄さん、ちょっといい？」





ーーー
童磨口調迷子です泣

正直上弦の口調が全員逃走中

拾→←捌

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す