雅・買い物 ページ18
本日は万屋へ買い出しに来ている。その名の通りここには食材、衣類、家具、その他何でも揃っている。
そしてお目当ての品はというと、
「…あったあった」
畑に使う肥料だ。
最近オーガニックに凝り始めた燭台切光忠の為に有機肥料をチョイス。普通の化学肥料より値が張るが、前偽って普通の物を買ってきたら速攻でバレたのできちんと指定の品をカゴに入れる。
歌「これもお願いするよ」
そう言って横から何やらお高そうな墨を入れてきたのは歌仙兼定だ。
鶯丸の様に欲しい物は紙に書いて渡してくれれば買ってくるのに、と思うが、自分の目で見て選びたいといつも買い物に付いて来る。
「他には」
歌「化粧品を見に行きたいね」
「そうか。私は先に会計を済ませてくるから、お前はゆっくり見てこい」
基本的に欲しい物は自分の給料で、がここの本丸のスタンスだ。だがいつも買い物に付いて来て荷物を持ってくれる歌仙にはお礼という形で一つだけお金を出してやっている。因みにこれは二人だけの秘密だ。
化粧品コーナーで紅の発色を見ていた歌仙の元に、会計に向かったはずのAが駆け寄ってきた。随分と焦っている様子だ。
歌「どうしたんだいそんなに急いで。雅じゃないよ」
ゼエゼエと肩で息をして苦しそうに声を絞り出す。
「歌仙。私に化粧品を選んでくれないか」
21人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いづみ(プロフ) - 餅田さん» コメントありがとうございます。がんばります! (2020年8月19日 14時) (レス) id: 28595e5e52 (このIDを非表示/違反報告)
餅田 - 続きカモン! (2020年8月1日 23時) (レス) id: b17d16c344 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:いづみ | 作成日時:2019年2月28日 23時