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切「事情はわかった。俺も、できる限り協力しよう。」
『ありがとう。』
ひと通りのことは話した。
山姥切も一期一振を少し不思議に思っていたらしい。
山姥切の話によると、俺が一期一振と話した次の日から、一期一振の様子がおかしかったとか。
どこか上の空で、返事が曖昧だったり話を聞いていなかったり。
俺に何か言いたいことがあったんだろうけど、それも言ってこないから大したことじゃなさそうだったし。
一期一振がわからない。
『はぁ....。』
?「またそんな溜め息をついておるのか。」
あ、この声ってまさか....。
『三日月さん....?』
三「うむ。お、山姥切もおったのだな。2人で何を話していたのだ?」
『ぁ、いや、ちょっとした世間話だよ。ね、山姥切。』
切「あぁ。特別な話はしていない。」
三「ほほう....。そうか。」
やっぱり怖い。この人わからない。
『三日月さんは、俺に何か言いたいことがあるんですか?』
三「........。お主、この本丸をどうしたいのだ?」
『え....?』
三「燭台切光忠や一期一振と仲良くしようと頑張るのは良いことだ。だがそれ故に、周りに迷惑をかけておることがわからないのか?」
めい、わく。
加州、大和守、和泉守、堀川、薬研、鶴丸、山姥切、石切丸さん、秋田。
俺が迷惑をかけている....?
俺があいつらを振り回している....?
『ぁ、そ、の........。』
何も言い返すことがない。
その通りだってわかっているから。
俺の勝手な行動で、この本丸が変わっていく。
姉さんが作り上げてきた本丸を、後継者として選ばれた俺が壊している。
三「....だが、それで良い。」
『!』
三「俺たち刀剣男士は、主に仕え、振るわれる存在。前の主は、この爺ですら使いに出させておったからなぁ。....今のこの状況は、俺も良くないと思っている。
主の力で、変えておくれ。」
俺の、力で。
『........。((コクッ』
三「うむ。良い眼だ。」
切「........主。頼む。」
俺の力で、この本丸を取り戻す。
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魄鴉(プロフ) - 宮白さん» 今更の返信大変申し訳ありません....(土下座)僕が主人公の立場になった時、どんな言葉をかけてあげたら彼らの心が動いてくれるのかを考えて、話を書いてきました。それが読者である宮白さんの心に響かせることが出来て、嬉しいです。待ってくれてありがとうございます。 (2018年5月15日 23時) (レス) id: d3265c7f63 (このIDを非表示/違反報告)
宮白(プロフ) - とっても心に響く話です私...どうか、続きを書いてください!待っています! (2018年3月3日 9時) (レス) id: 0b9d1955c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:魄鴉 | 作成日時:2017年11月5日 21時