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加「....え?え!?」



石「これは....。」



和「はぁ........やっとかよ。」





あ、言い合いしてる場合じゃない。



まだ若干睨んでくる刀もいるけど、出陣は刀剣男士としての使命だからね。

いくら俺からの指示であっても、逆らったりできないと思う。




『....燭台切から聞いたと思うけど、俺からもちゃんと言うね。



絶対に折れないで。



お願いだから。


これ以上、姉さんを悲しませないであげて。』




鳴「....!」


今「!!」


五「ぁ....。」




俺はまだ姉さんを、家族としても人としても愛せていないし、それはこれからもできないと思う。



今まで姉さんが俺にしてきていたように、愛すべき存在を愛せない。そんな人間に育ってしまったんだから。




でも、姉さんの悲しみや苦しみは、少しわかる気がする。



今も姉さんは天国で悲しんでるんだと思う。



あんなに楽しそうに話していたここの刀達と、もう二度と会うことが出来ない。



名前を呼ぶことも、呼ばれることもない。





そんなの、絶対に嫌だ。






『........俺には今、とある一つの目標があるんだ。



それはね。



姉さんが選んでくれたこの本丸の後継人として、ここにいる刀みんなと仲良くなる事。





どんなに嫌われてたって、受け入れてもらえなくたって、粘って粘って何度でも向き合って。




いつか心を開いてくれる時までずっと、粘り続ける。




燭台切がいい例だね。』




燭「........確かに、Aはすごく手強かったよ。


いくら牽制しても毎日僕のところに来て、いろんな話をしてくれてた。


僕も最初は、絶対に嫌だって思ってたんだけど、............いつの間にか、自然と受け入れたっていうか、気付かされたっていうか。



この人がいるなら僕は変われる。前に進めるって思ったんだ。



氷雨さんを忘れたことなんてないけど、それでも今は、この人が僕達の主。氷雨さんじゃない。Aなんだよ。

それだけは分かって?」




燭台切....。



そんなふうに思っててくれたなんて........嬉しい。





『........そろそろ、時間だね。



隊員達、ちょっとこっち来てくれる?』




前に姉さんが言ってた。




『一期一振


鳴狐


へし切長谷部


今剣


五虎退


秋田藤四郎




いってらっしゃい。気を付けて。((ギュッ』





鳴&今&五「「「!!!!」」」






出陣前にこうやって、みんなを抱きしめるって。




折れないためのおまじないだって。

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魄鴉(プロフ) - 宮白さん» 今更の返信大変申し訳ありません....(土下座)僕が主人公の立場になった時、どんな言葉をかけてあげたら彼らの心が動いてくれるのかを考えて、話を書いてきました。それが読者である宮白さんの心に響かせることが出来て、嬉しいです。待ってくれてありがとうございます。 (2018年5月15日 23時) (レス) id: d3265c7f63 (このIDを非表示/違反報告)
宮白(プロフ) - とっても心に響く話です私...どうか、続きを書いてください!待っています! (2018年3月3日 9時) (レス) id: 0b9d1955c6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:魄鴉 | 作成日時:2017年11月5日 21時

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