ハイカラ学園物語【コロイカ】【学園パロ】

本入部 ページ23

仮入部期間の真っ只中、


私は早々に入る部活を決めてエフテンと部室に向かっていた。


「新聞部、やっと行けるよぉー！めっちゃ楽しみ！」

「今日は学級委員の仕事ないから。確かにあそこまでの道のり複雑だよね」

「説明聞いてもピンとこなかったよｗ」

「今日は案内できるから、本入部できるね」

「やったー！」


部室はとある別校舎の奥の方に存在している。


エフテン曰く、部数の多い学校であるため教室が足りず、


一昨年に出来たばかりだった新聞部の活動場所を作る際、


物置となっていた資料室を無理やり空き教室にしたらしい。


部室の中に入ると、だだっ広い部屋に数々の本棚があった。


本棚には膨大な資料が並べられていて、


難しい内容のものも多々あった。


「すっごい量の資料だね……」

「隊長は学校のことは何でも知ってるから」

「誰かいるの？」


ガラガラという音を聞いて振り返ると、


入口でぽかんと口を開けたまま立っている、


男子生徒と女子生徒の姿が目に映った。


2人はエフテンと同じモンゴウベレーを被っている。


「セーラーB、セーラーW」

「部員？」

「そう。この子、A」

「セーラーBです。宜しくお願いします」

「Wです。宜しくお願いします」

「セーラーBくんとWちゃんね。よろしく！」

「B、隊長は？」

「学級集会です。例の件で担任が激怒していたようで」

「そうなの。戻ってくるまでもう少し時間がかかりそうね。新聞でも作りながら待とうか」


エフテンは私に視線を向けて、にっこり笑った。

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