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土方サイド



「副長!」

そう言って部屋に駆け込んでくる隊士。

「うるせェぞ!」

「あの、情報屋だって名乗る方が来てます!!」

!?

山崎は出て行ってからまだ半日。

情報なんてそう簡単に集まるもんなのか!?

「すぐ行くって伝えとけ!」

取りあえずそう返事をし、

取り掛かっていた書類をきりのいいところまで終わらせる。

近藤さんは言いだしっぺだし、

総悟も朝一緒に行ったんだ、

呼んだ方がいいか??

いろいろ考えながら、

俺は部屋を後にした。





暁サイド




部屋に通され、今は土方を待っている。

あれから色々集めてみたが、

まあ、有益な情報は二つ三つ。

もうこれ以上の情報は期待できないし

これ以上集めていたら対応が遅れるだろう。

「悪い、遅くなった。」

そう考えていると、ふすまが開いて土方、

それから沖田、おそらく局長の近藤が入ってきた。

礼儀として一応立ち上がり、

頭を下げる。

「情報屋、白水暁です。
 お時間を取らせてしまって、申し訳ありません」

「おお、あなたが!
 朝は私が行けず、申し訳ありません
 真選組局長の、近藤勲です。」

人好きのする笑みでそう言った近藤は、

ゆっくりと腰を下ろした。

片手で、どうぞ、

とすすめられてから腰を下ろす。

「何かわかったのか?」

すぐさまそう聞いてきたのは土方。

「わかったよ。
 どうも、相当の量の武器を運び込んでいるらしい。
 裏で過激派が糸引いてるっていうわけじゃぁ
 なさそうだけどな。
 銃は二丁、他は全部刀だ。
 人数は100人程度。
 これ以上の情報は期待できないし
 これ以上遅くなると対応に困るだろ。
 隊士に通知して準備した方がいい。」

調べたことを口にして、これで私の仕事は終わりだ。

とっとと帰ろうと思った矢先。

「ちょっと待ちなせェ。」

沖田の声。

「一体、何者なんでィ」

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作者名:語り屋誠 | 作成日時:2017年3月7日 5時

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