仲間になった寮生たち ページ21
魔法薬学の授業は、恙無く終わった。
スネイプのお気に入りであるドラコと組んでいたためか、その後特に目をつけられることも無く、むしろ片言ながらも褒められたりした。
授業のあと、ドラコと別れてグリフィンドール生の方へ向かうと、みんなに背を叩かれたりハイタッチされたりした。
「A！よくやってくれたな！！」
「あのスネイプを言い負かすなんて、見惚れちゃったわ！」
「ううん、結局点数はプラマイゼロだもの。減点されなかっただけよかったわ。
それに、ハーマイオニーだってすごい！あんなにしっかり覚えてるなんて！」
私はハーマイオニーを引っ張って、みんなの輪の中に入れた。
「確かに、グレンジャーもすごかったな。今度勉強教えてくれよ！」
「え、ええ、いいわよ。私でよければ」
「約束だぞ！」
今回の件でみんなには怒られるかもしれないと思ったが、寮生達の結束がより一層強くなったようで、安心した。
そうしてみんなで連れ立って寮へ戻ったが、私がスネイプを言い負かしたという話は瞬く間に寮中へひろまった。
「A！あのスネイプを言い負かしたって聞いたんだけど、ほんと？」
「フレッド、ジョージ。
言い負かした、というか…。まあ、そうなるわね」
「すっげぇ！さすがは『恐れ知らず』！！」
2人は交互に私を撫で、ニコニコとした。
監督生のパーシーはあまりいい顔をしなかったが、スネイプには何度か嫌な思いをさせられたそうで、特に何も言われなかった。
今回のことで思ったのは、グリフィンドール生の単純さだ。
もしスネイプが私に怒り、減点していたならば、みんな非難轟々だったはずだ。
パーシーも私を厳しく叱っただろうし、ハーマイオニーからもお説教をされただろう。
いくら私が『恐れ知らず』と言えど、勇気と無謀は違うのだ。
今後は気をつけようと、自分の悪い癖である無鉄砲と怒りやすさを反省した。
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アキラ(プロフ) - 凜香さん» コメントありがとうございます。更新がなかなか遅くてすみません。あんまりデレが強めのスネイプ先生が苦手なのでうちのスネイプ先生は遅咲きかもしれません、ごめんなさい… (2020年1月15日 23時) (
レス) id: bba48d4b5f (このIDを非表示/違反報告)
凜香 - オモシロイでーす！ちなみに私の押しはスネイプ先生ですね。 (2020年1月15日 0時) (レス) id: a8e855356f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アキラ | 作成日時：2018年12月17日 15時
