魔法薬学2 ページ19
私がスネイプの話に感動していると、突然スネイプが叫んだ。
「ポッター！アスフォルデの球根の粉末にニガヨモギを煎じたものを加えると何になるか？」
私はびっくりしてハリーを見たが、ハリーもびっくりしていた。
「わかりません」
ハーマイオニーが、高く手を挙げた。
しかしスネイプはそれを綺麗に無視する。
「チッチッチッ。有名なだけではどうにもならんらしい…。
ポッター、もうひとつ聞こう。ベゾアール石を探してこいと言われたら、どこを探すかね？」
ハーマイオニーは懲りずにさらに高く手を挙げるが、またもや無視される。
ハリーも、またわかりませんと答えた。
「授業に来る前に教科書を見ようと思わなかったのかね？え？
ポッター、モンクスフードとウルフスベーンの違いはなんだね」
ハーマイオニーはとうとう椅子から立ち上がって、身を乗り出して手を挙げた。
それでもスネイプは無視し、またわかりませんと答えたハリーを鼻で笑った。
隣でドラコが愉快そうに笑い、スリザリン生達も下卑た笑みでハリー達を眺めている。
私は、心底胸糞悪いと思った。
「スネイプ先生、ミス・グレンジャーが手を挙げています。何故彼女を指名しないのですか」
気づけば私は、スネイプに盾突いていた。
「…ドレッドノート。吾輩はお前に発言を許したつもりは無い。グリフィンドールから」
「私は先生に許可を得ずとも声を出す権利があります。そもここはあなたの国ではありませんし、許可を得る必要があるのですか？」
「ドレッドノート、生意気な口をきくな。グリフィンドールから」
「そうやってことあるごとに私から点を引こうとなさいますが、先程までクスクスと笑っていたスリザリンの生徒達はどうなるのでしょう。
特に私の隣に座るミスター・マルフォイなんかは、椅子から落ちそうなほど笑っていました。
これは先生の授業を邪魔したことにならないのですか？」
ドラコが驚いてこちらを見た。
私はごめん、と眉を下げ、再度スネイプを睨む。
「誰から点を引こうが吾輩の勝手だ、お前の指図を受ける理由はない」
「私は指図などしていませんが。」
バチバチと火花を散らす様子が目に浮かぶようだ。
私は、暫くの間スネイプを睨みつけていた。
スネイプもまた、私になにか言い返すことなく、青筋をたてて私を睨んでいた。
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アキラ(プロフ) - 凜香さん» コメントありがとうございます。更新がなかなか遅くてすみません。あんまりデレが強めのスネイプ先生が苦手なのでうちのスネイプ先生は遅咲きかもしれません、ごめんなさい… (2020年1月15日 23時) (
レス) id: bba48d4b5f (このIDを非表示/違反報告)
凜香 - オモシロイでーす！ちなみに私の押しはスネイプ先生ですね。 (2020年1月15日 0時) (レス) id: a8e855356f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アキラ | 作成日時：2018年12月17日 15時
