魔法の授業 ページ17
翌朝、私は同室になったハーマイオニーと連れ立って授業へ向かった。
はじめて受ける魔法の授業に、私もハーマイオニーもわくわくどきどきして興奮してたまらなかった。
寮監のマクゴナガル先生の変身術の授業では、マッチ棒を針に変えるように言われたが、なかなか出来なくて焦った。
隣に座っていたハーマイオニーが成功していたから話を聞いて、授業がもうすぐ終わるかというところでやっと変えることが出来て、嬉しくてハーマイオニーと抱き合って喜んだ。
2人してマクゴナガル先生に褒められ、ちょっと恥ずかしかったが。
クィレル先生の闇の魔術に対する防衛術だが、なんだかクィレル先生は頼りない人だなと思った。
大きなターバンを巻いてどもりまくるクィレル先生は、少しばかり胡散臭くもあった。
つまらなくて教科書をぺらぺらと捲ると、色々な恐ろしい魔法生物や闇の魔法が書いてあって、怖くもあり、それに対処する術があるということに驚いた。
次の授業は、スリザリン生と合同の魔法薬学の授業だった。
お手洗いに寄ってから地下室に向かったところ、席がもうほとんど埋まっている。
しかし1人のスリザリン生…いつかのドラコ・マルフォイの隣が空いていることに気づいた。
「ミスター・マルフォイ、ごめんなさい、隣いいかしら？」
「ん？…ああ、ミス・ドレッドノート。どうぞ」
ドラコは荷物をどかして場所をあけてくれた。
ふぅ、と息をついて荷物を整えていると、ドラコが話しかけてきた。
「君は、グリフィンドールに入ったんだな」
「そうね、赤色が好きだったから…」
「なんだって？」
ドラコは目を剥いて驚いた。
「そんな適当な理由でいいのか？」
「ええ。だって、ドレッドノートだもの」
そう言うと、彼は一瞬で納得したようで、ふむ、と唸る。
私はちょっと笑って、彼に言った。
「そうね、だから、できればグリフィンドールだからと目の敵にしないで欲しいわ。仲良くしたいもの。
だからね、”ドラコ”。私のことも名前で呼んでくれると嬉しいわ」
彼は少し考えて、ふんっ、と偉そうに言い放った。
「考えておこう、”ドレッドノート”」
私は、とても彼らしいなと思った。
その時、バンッという大きな音とともに扉が開いた。
教授のスネイプが入ってきたのだ。
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アキラ(プロフ) - 凜香さん» コメントありがとうございます。更新がなかなか遅くてすみません。あんまりデレが強めのスネイプ先生が苦手なのでうちのスネイプ先生は遅咲きかもしれません、ごめんなさい… (2020年1月15日 23時) (
レス) id: bba48d4b5f (このIDを非表示/違反報告)
凜香 - オモシロイでーす！ちなみに私の押しはスネイプ先生ですね。 (2020年1月15日 0時) (レス) id: a8e855356f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アキラ | 作成日時：2018年12月17日 15時
