組み分けの儀式3 ページ16
はい、と小さく返事をして、早歩きで壇上へ向かう。
上級生、そして同じ1年生達の目線が私に集まる。
そっと丸椅子に座ると、マクゴナガル先生が私に組み分け帽子をかぶせた。
『ほう…ドレッドノートの子か。ふむ、そうだな。
誇り高く、自身も勇気がある。
誠実で公平、賢く機知に富んでいて、計算高くもある。
ドレッドノートの子の特徴だな。
ならば今年もそうしよう…君はどこに入りたい？』
「そうね、あまり深くは考えていないわ。
どこに入っても私は上手くやる…だってそうでしょ？どこの寮の素質も持っているのが私だもの。
だから帽子さん、あなたが決めてくださいな」
『そうか、そうか。では、そうさせてもらおう…
グリフィンドール！！！！！』
わぁぁぁぁあ！！とグリフィンドール寮のテーブルから歓声が上がる。
私はするりと椅子から降りて、こちらに手を伸ばす上級生達の方へ走った。
間へ入れてくれた上級生は、見覚えのある赤毛の双子だった。
「あなた達、荷物をあげるのを手伝ってくれた…？」
「ああ、そうだぜ！」
「俺はフレッド、」
「俺はジョージ」
「「よろしくな！！」」
「ええ、よろしく！私はA・ドレッドノート。
よろしく！」
一通り挨拶をすると、次の1年生の番になった。
ハーマイオニーもグリフィンドールになった。
ネビルもグリフィンドール。
ドラコは案の定、スリザリン。
そして、ハリーの番になった。
ポッター、ハリー。と呼ばれた瞬間、水を打ったように静まり返る大広間。
どの寮生も、息を飲んで彼を見つめていた。
ハリー・ポッターはどこの寮になるのか…。
グリフィンドールか？
ハッフルパフか？
レイブンクローか？
スリザリンか？
長い時間、ハリーは椅子に座っていた。
帽子と何かを話して、ハリーはぎゅっと目を瞑った。
そして。
『グリフィンドォォォルッッ！！！！！』
わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ！！！
耳を劈くような、悲鳴に近い歓声が周りであがる。
私も周りの人とハイタッチをして、ハリーを迎えた。
「「ハリーをとった！」」
フレッドとジョージが嬉しそうに言う。
「おめでとうハリー！」
「ようこそポッター！！」
「ハリー、よろしく！」
みんな喜んでハリーを歓迎し、ハリーも嬉しそうにしていた。
そのうちロンもグリフィンドールに来て、なんだか知っている人みなグリフィンドールだなと思った。
この人達とこれから7年間、切磋琢磨するんだ。
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アキラ(プロフ) - 凜香さん» コメントありがとうございます。更新がなかなか遅くてすみません。あんまりデレが強めのスネイプ先生が苦手なのでうちのスネイプ先生は遅咲きかもしれません、ごめんなさい… (2020年1月15日 23時) (
レス) id: bba48d4b5f (このIDを非表示/違反報告)
凜香 - オモシロイでーす！ちなみに私の押しはスネイプ先生ですね。 (2020年1月15日 0時) (レス) id: a8e855356f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アキラ | 作成日時：2018年12月17日 15時
