組み分けの儀式2 ページ15
大広間へ入ると、大勢の上級生達が一斉にこちらを振り向いた。
視線に音があったなら、グサグサという音が響き渡っていたことだろう。
ぞろぞろと1年生達は大広間の上座の方へ近づき、目の前で止まった。
マクゴナガル先生が丸い木の椅子をことん、と置く。
背伸びをして見ると、ぼろい黒のとんがり帽子が乗せられていた。
なんだろう、と思って見ていると、突然帽子が歌い出した。
『♪私は綺麗じゃないけれど
人は見かけによらぬもの
私を凌ぐ賢い帽子
あるなら私は身を引こう
山高帽は真っ黒だ
シルクハットはスラリと高い
私はホグワーツ組み分け帽子
私は彼らの上を行く
君の頭に隠れたものを
組み分け帽子はお見通し
かぶれば君に教えよう
君が行くべき寮の名を！
♪グリフィンドールに行くならば
勇気ある者住まう寮
勇猛果敢な騎士道で
他とは違うグリフィンドール
♪ハッフルパフに行くならば
君は正しく忠実で
忍耐強く真実で
苦労を苦労と思わない
♪古き賢きレイブンクロー
君に意欲があるならば
機知と学びの友人を
ここで必ず得るだろう
♪スリザリンではもしかして
君はまことの友を得る
どんな手段を使っても
目的遂げる狡猾さ
♪かぶってご覧！恐れずに！
興奮せずに、お任せを！
君を私の手に委ね
私は手なんかないけれど
♪だって私は考える帽子！』
ワーッという歓声と拍手が湧いた。
私も帽子の歌に心から拍手をし、ほっとした。
帽子をかぶるだけで良いのだ。
まわりの1年生達も安堵の表情を浮かべ、マクゴナガルの指示を待った。
マクゴナガル先生が長い羊皮紙を手に持ち、ハンナからアルファベット順に一人一人呼名を始めた。
私はDだから、とても早く呼ばれた。
「ドレッドノート、A！」
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アキラ(プロフ) - 凜香さん» コメントありがとうございます。更新がなかなか遅くてすみません。あんまりデレが強めのスネイプ先生が苦手なのでうちのスネイプ先生は遅咲きかもしれません、ごめんなさい… (2020年1月15日 23時) (
レス) id: bba48d4b5f (このIDを非表示/違反報告)
凜香 - オモシロイでーす！ちなみに私の押しはスネイプ先生ですね。 (2020年1月15日 0時) (レス) id: a8e855356f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アキラ | 作成日時：2018年12月17日 15時
