高慢ちきな男の子2 ページ11
ちゅっと、子供特有のやわらかい唇が私の手の甲に添えられる。
その対応に彼の躾の良さを感じながら、私は注意をした。
「ミスター・マルフォイ、さっきのはちょっと良くなかったんじゃないかしら。
マルフォイ家の思想もあなたの立場もよく知っているけれど、今のあなたの態度は目に余るものがあるわ。
誇り高きマルフォイ家の子息が、軽々と人を貶すような真似は、よくないと思うわ」
「こ、これは、お目汚しを失礼致しました。以後気をつけます」
「そうね…。とにかく、仲良くしていただけると嬉しいわ」
もう一度ドラコに頭を下げると、彼は顔を赤く染めながら手下2人を連れてコンパートメントを出ていった。
暫しの沈黙の後、ロンがぼそっと呟いた。
「…Aって、すごいね…」
ちょうどその時、今度はハーマイオニーが顔を覗かせた。
「なんだか騒がしかったけれど、何かあったの？」
「別に何も無いさ。なぁハリー？」
「うんうん」
ハリーは、早速喧嘩沙汰になりかけたことを隠すため、全力で頷いた。
追い打ちをかけるように、ロンがハーマイオニーに訪ねる。
「何かご用？」
「あなた達、急いだ方がいいわよ。ローブを着て。私、運転手に聞いてきたんだけど、まもなくつくって」
「着替えるから、よろしければ出てってくれないかな？」
突き放すようなロンの言い方に気を悪くしたのか、ハーマイオニーは眉をひそめた。
そして私に目を向け、ロンに言い返した。
「それなら、彼女も出ていかなきゃならないんじゃない？」
「そ…そうだね。A、すまないけど、」
「大丈夫よ。ハーマイオニーと一緒に私も着替えるわ」
私はローブを小脇に抱えて、ハーマイオニーについてコンパートメントを出た。
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アキラ(プロフ) - 凜香さん» コメントありがとうございます。更新がなかなか遅くてすみません。あんまりデレが強めのスネイプ先生が苦手なのでうちのスネイプ先生は遅咲きかもしれません、ごめんなさい… (2020年1月15日 23時) (
レス) id: bba48d4b5f (このIDを非表示/違反報告)
凜香 - オモシロイでーす！ちなみに私の押しはスネイプ先生ですね。 (2020年1月15日 0時) (レス) id: a8e855356f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アキラ | 作成日時：2018年12月17日 15時
